投稿日:2025.5.27
老化でガミースマイルになるという話があるけどなぜ?
皆さま、こんにちは!
東京八重洲キュア矯正歯科でございます。
年齢を重ねると顔のシワやたるみ、ほうれい線などが出てくるので、老化を感じるポイン
トになる方が多いと思いますが、実は口腔内にも老化があり、印象に大きく左右します。
歯並びや噛み合わせの変化、歯周病の罹患などに伴って、歯茎の目立ち方も変化するので
、ガミースマイルになりやすくなります。
老化により見た目の印象は変わってきますが、若々しさを保つためには歯や歯茎の状態が
重要です。
今の状態を維持したい方は老化の影響を理解していただけると、予防に繋がるでしょう。
是非参考にして下さい。
目次
ガミースマイルとは?
ガミースマイルとは、上唇が上がったときに見える歯茎が3㎜以上ある状態のことを言い
ます。
1~2㎜の露出は正常であり、3㎜でも本人が気にならなければ特に問題はないでしょう。
しかし過剰な露出はコンプレックスの原因にもなってしまい、歯茎が乾きやすいので炎症
を起こしやすくなるので、見た目や口腔内に影響がある場合は治療の必要があります。
ガミースマイルの原因は1つだけではなく、いくつかの要因が重なっている可能性もあり
ます。
骨格
上顎骨が長い面長な骨格や、上顎が前方に出ている状態の上顎前突(出っ歯)など、上顎骨の
成長によってガミースマイルのリスクが高くなります。
日本人の骨格は上顎骨が過成長し、下顎が劣成長の傾向にあるので20代では10人に1人の
割合でガミースマイルであると調査結果で判明しています。
骨格が原因の場合は骨切り術で上顎骨を短縮させる方法が主な治療です。
歯並び
歯や歯並びに問題がある場合、ガミースマイルを誘発させるきっかけになります。
特に出っ歯や噛み合わせの深い過蓋咬合、歯のサイズが通常よりも小さい矮小歯、歯の生
える位置が低位な場合は歯茎が露出しやすい環境になります。
歯並びが綺麗な場合でも噛み合わせや歯の大きさ・位置が原因のケースもあるので、歯列
矯正でバランスを整える方法が有効です。
筋肉
上唇に力が入る筋肉(上唇挙筋)が過剰に発達することによって、普通に笑っているだけで
も正常な方と比べると上唇が上に引き上げられてしまいます。
上唇挙筋の緊張をやわらげる注射を打つと引き上げる力が抑制されるので、ガミースマイ
ルの解消に効果的です。
歯茎
歯茎に厚みがある方は歯が短く見え、歯茎が目立ちやすくなります。
歯茎を電気メスやレーザーなどで歯茎の形状を整える歯肉整形を行うと、短時間で見た目
が改善できます。
ガミースマイルと老化の関係
ガミースマイルが関係しているお口の老化には、以下のような変化があります。
歯周病の進行
加齢に伴い免疫力や唾液の分泌量が低下するので、細菌が増殖しやすい環境になるので歯
周病のリスクが高まります。
歯周病に罹患すると歯茎の炎症により腫れて赤みとボリュームが出てしまい、歯茎が強調
されて見えるようになるのです。
歯周病が進むと歯茎が下がり、歯根が露出しやすくなることや、歯を支えている骨(歯槽骨
)が溶けて歯が動いてしまい、不安定な状態になりやすくなります。
歯と歯茎のバランスが崩れて歯茎が目立ってしまうことや、歯が動揺すると前に出てきて
出っ歯になることで、ガミースマイルを引き起こす可能性があります。
歯並びや噛み合わせの乱れ
歯並びの変化や噛み合わせが乱れることで、歯茎が目立ちやすくなります。
歯並びや噛み合わせに影響する要因はいくつかあります。
親知らず
歯並びは歯周病により乱れることもありますが、親知らずが斜めや横向きに生えている場
合、手前の歯を押すので歯並びが乱れる原因に繋がります。
歯ぎしり
歯ぎしりは歯に強い負担がかかるので長期間続けると歯の表面がすり減り、歯の長さが短
くなって噛み合わせが低くなります。
そのため歯と歯茎のバランスが悪くなり、歯茎の露出度が高くなってしまいます。
さらに歯ぎしりや食いしばりを習慣的に行っていると、上唇挙筋が発達してガミースマイ
ルになることがあります。
悪習癖
日常的に口呼吸や低位舌、爪を噛む、指しゃぶり、舌や唇を噛むなどの習慣があると歯並
びが悪くなってしまいます。
歯並びが悪くなることで口腔内の清掃不良になりやすいため、虫歯や歯周病に罹患しやす
くなります。
また、歯ぎしりは噛み合わせが悪いと行うこともあるので、悪習癖に心当たりがある方は
早めにやめることをおすすめします。
筋肉の低下
加齢に伴い筋肉が衰えると上唇挙筋も弱くなるので、上唇が上がりづらくなり、ガミース
マイルは年齢とともに少なくなる傾向にあります。
しかし老化により口周りの筋肉が低下することで、口元がたるみ口角が下がり、さらに下
唇が前に出やすくなります。
そのため上顎の歯や歯茎は上唇で隠れて見えにくくなりますが、下唇の力も入りにくくな
ることで下顎の歯や歯茎が露出する逆ガミースマイルのリスクもあります。
ガミースマイルの予防方法
ガミースマイルは遺伝的な要因が強いこともありますが、後天的な要因も影響しているこ
とがあります。
後天的な場合は自分に合った方法で予防や、軽度なガミースマイルは改善が期待できます
。
是非参考にしてください。
歯周病予防
ガミースマイルになると歯茎が露出するので、通常よりも口腔内が乾燥しやすい環境にな
ります。
乾燥すると唾液の自浄作用が低下し歯の汚れが残りやすく、細菌が繁殖しやすくなります
。
歯周病の悪化はガミースマイルに繋がるので、歯ブラシ以外にも歯間ブラシやフロスを使
用し丁寧に磨き、定期的に歯科医院を受診しましょう。
悪習癖の予防・改善
幼少期からの悪習癖は口腔内の圧力のバランスが悪くなるので、歯並びや骨格に影響し、
歯列矯正や外科手術が必要になる可能性が高くなります。
3歳頃までの指しゃぶりは自然なことなので無理にやめさせる必要もないですが、4歳以降
も続けている場合は理由を説明し、自分からやめるように促しましょう。
口呼吸やお口が常に開いている場合は、鼻炎などにより鼻呼吸が困難なこともありますが
、基本的には鼻で呼吸を促します。
口周りの筋肉が弱いと口呼吸の方が楽になるので、よく噛むことやトレーニングも有効で
す。
筋肉トレーニング
ガミースマイルの改善には、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングが効果的です。
口角を上げるトレーニング
口角を意識してあげるように笑う練習をします。
指で口角を持ち上げながら練習するのも良いです。
割り箸トレーニング
割り箸を口にくわえ、口角を上げて笑顔を作るトレーニングです。口角が割り箸より上に
上がるように意識して行います。
あいうべ体操
「あ・い・う・べ」を大きく口をあけて発声することで、口周りの筋肉を鍛えることがで
きます。
ブクブクトレーニング
口を膨らませてブクブクを繰り返し、口輪筋を鍛えます。
水を含んでブクブクしても良いです。
まとめ
年齢とともに歯周病や口周りの筋肉の衰え、歯や顎骨の変化などによって徐々に歯茎が目
立つようになってきます。
これらは自覚症状がなく、気付かないうちに進行してしまうので、毎日のセルフケアや定
期検診を大事にすることが虫歯や歯周病予防に繋がり、歯や口腔内の健康を守れます。
歯列矯正で歯並びを整えることはガミースマイルの改善に繋がりますが、それと同時に口
腔内の環境を整えることで虫歯や歯周病の予防、歯ぎしりや悪習癖の改善にも効果的です
。
歯並びが乱れている方は将来、歯茎が気になってくる可能性があるので、予防として早め
に歯列矯正を行うと良いでしょう。
歯並びが気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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