投稿日:2024/11/05
筋肉に負担大?意外な不調の原因はかみ合わせの悪さかも
かみ合わせのバランスが悪いと一部分の筋肉が緊張します。
そうすると、筋肉はつながっているため、肩や首なども緊張して不具合が起きてしまうことがあります。
これらは混合関連痛といい、かみ合わせ以外の部分で痛みが出るため、気づきにくい特徴があります。
そこで今回は、かみ合わせの悪さが引き起こす不具合についてご紹介します。
噛み合わせの悪さが引き起こす不具合とは?
・筋肉の緊張
食事をする時には、食べ物を噛み砕く必要があります。
噛む時には口周りの筋肉(咀嚼筋)を使いますが、噛み合わせのバランスが崩れていると、咀嚼筋の一部に負担がかかることや、筋肉が使われない部分が出る場合があります。
そうすると、過剰に使われている筋肉は疲れてしまい、使われていない筋肉は凝り固まっていきます。
筋肉が緊張状態になると血行も悪くなり、そのことが原因で口周りの不調につながります。
・顎や歯への負担
噛み合わせのバランスが悪いと一部分が強く当たってしまったり、噛まない部分があったりと歯に負担がかかることがあります。
歯の一部が強く当たっていると、歯がすり減ったり、欠けたりする場合があります。
また、噛み合わせが悪いことで顎や歯に負担がかかります。
顎に負担がかかり続けると顎関節症のリスクが増えます。
・肩こりや首こり
口周りの咀嚼筋に負担がかかったり、使わなかったりすることで血行不良になると、筋肉はつながっているため、口周りだけでなく肩や首の不調にもつながります。
肩こりや首こりが続く場合には、噛み合わせのバランスが悪くなっているケースがあります。
・歯周病の悪化
噛み合わせが強い部分は、一部分に力がかかりやすくなっています。
その部分が歯周病になっていると、強く力がかかることで歯周病が悪化しやすくなります。
歯周病は汚れの中にひそんでいる歯周病菌が炎症を引き起こす疾患ですが、悪化すると歯ぐきだけでなく顎を支えている骨を溶かしてしまいます。
その状態で強い力がかかると、歯の揺れが大きくなったり、炎症が強くなって歯周病が悪化したりすることがあります。
・顔のゆがみ
かみ合わせのバランスが大きくずれていると、筋肉の不具合だけでなく顔のゆがみにつながることがあります。
顔は正面から見た時に左右のバランスが均等になっている状態が理想的ですが、歯が無い状態が続くとゆがむ場合があります。
顔がゆがむほどバランスが悪くなっていると、さまざまな所に不調が起きている可能性があります。
・胃腸の負担の増加
かみ合わせのバランスが悪いと、噛みにくさからしっかり噛むことが難しくなります。
そうすると、あまり噛まずに食事する習慣がつきがちで、長い期間でみると胃腸の負担の増加につながります。
かみ合わせが悪くなる原因とは
・歯並びによるもの
遺伝的な要因などで歯並びが悪い場合にはかみ合わせが悪くなります。
歯列からはみ出て前後に生えている場合などでも、かみ合わせのバランスは変わります。
お口の中は、髪の毛が入っても分かる敏感な部分のため、少しの変化でも気になるでしょう。
前歯が傾斜している「出っ歯」や「受け口」などは、前歯がきちんと噛み合っていないことからかみ合わせの悪さで不具合が起きるケースが多いです。
・頬杖
頬杖はめずらしいくせではありませんが、頬の方から力がかかります。
特に片方だけで行う頬杖は、授業中などにしているお子さんも少なくありませんが、歯並びの不正だけでなく顔のゆがみにもつながります。
日常的に頬杖がくせになっている場合には、すぐに改善するようにしましょう。
・口呼吸
通常は、鼻で呼吸する鼻呼吸が正しいのですが、口が閉じにくい場合や口周りの筋力が低下していると口呼吸になりやすくなります。
安静にしている時に自然に口を閉じていると、頬や唇からの圧がかかって歯並びを保っています。
口呼吸が習慣化していると、正しい圧がかからずに歯並びの不正につながり、かみ合わせのバランスが崩れてしまいます。
・舌のくせ
安静にしている時に舌の正しい位置は、上顎の少し出ている部分です。
この位置に軽く触れている状態が正しいのですが、舌が下がって歯を押しているとかみ合わせのバランスが崩れてしまいます。
口呼吸の場合には、舌の位置が下がってしまうため、舌で歯を押しやすくなることもかみ合わせのバランスを悪くする原因になります。
・歯ぎしり
歯ぎしりは無意識に行っていることが多く、ストレスを発散しているとも言われています。
ただし、寝ている時は自覚していないため、体重以上の強い力がかかっていることも。
そうすると、歯がすり減ったり欠けたりしてかみ合わせのバランスが変わってしまうことがあります。
また、歯や顎に負担がかかりやすいため、歯ぎしりはすぐに対処をした方がよい悪習癖です。
睡眠も浅くなってしまうため、歯ぎしりはナイトガードというマウスピースで負担を軽減しましょう。
・合わない詰め物・被せ物
むし歯の治療で、歯の詰め物や被せ物をすることがありますが、かみ合わせのバランスが変わってしまうことがあります。
被せ物は噛み合わせのバランスが変わっていないか調整しますが、調整した時と食事をした時で感じが違うこともあります。
合わない詰め物や被せ物はかみ合わせが悪くなり、片方ばかり噛むようになるなど不具合が起きます。
そのため、かみ合わせのバランスが変わった、高さが合わないと感じたら放置せず、すぐに歯医者に相談しましょう。
・姿勢の悪さ
パソコンなどを長時間使う時に猫背になっていると、噛み合わせのバランスが悪くなることがあります。
姿勢の悪さで肩や腰が緊張すると、口周りも緊張します。
その状態が続くと、かみ合わせのバランスが崩れてしまうことがあります。
かみ合わせのバランスを改善するためには
・ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットというパーツをつけてワイヤーを通して歯並びを動かす治療です。
多くの症例がある方法で、多くの歯並びに対応している方法です。
固定式の装置のため、基本的には歯並びが整うまで装置を使い続けます。
表側矯正
表側矯正は、歯の表側にブラケットをつけてワイヤーを使って歯を動かす方法です。
従来は金属の装置が主流だったため、矯正中の装置の見た目が気になってしまうことがありました。
現在は、白や透明の審美ブラケットや審美ワイヤーを選択することができるため、矯正中の装置の見た目が改善されつつあります。
大幅に歯を動かす症例にも対応しており、出っ歯や受け口などにも適用しています。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側に装置をつける方法で、矯正中の装置の見た目がほとんど分かりません。
そのため、矯正装置が目立ってしまうことで矯正を迷っている方におすすめの方法です。
出っ歯や受け口などの内側に歯を動かす歯並びを得意にしています。
ただし、歯の裏側に矯正装置をつけるため、歯科医師の技術力や経験が必要です。
そのため、治療ができる歯科医院が限られているため、治療を希望している方はホームページなどで確認しましょう。
・マウスピース矯正
患者さまのお口にぴったり合ったマウスピースを作製し、段階的に形の違うマウスピースの交換することで少しずつ歯を動かす方法です。
透明のマウスピースを使用するため、矯正中の装置の見た目が目立ちにくい特徴があります。
また、装置を取り外しできるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
ただし、20~22時間の装着が必要のため、きちんと装着時間を管理する必要があります。
【まとめ】
かみ合わせのバランスが悪いとさまざまなデメリットがあります。
筋肉の負担だけでなく、口内環境が悪くなってしまうことも。
かみ合わせの改善するためには、矯正治療が必要です。
機能的な問題の解決だけでなく、審美的にも整い、口元に自信が持てます。
当院無料のカウンセリングを行っておりますので是非一度いらしてくださいね。
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