投稿日:2024/05/14

受け口で唾液が不足すると問題がある?

 

受け口で唾液(だえき)が不足してしまうと、お口にはどのような問題があ
るのでしょう?
受け口の方は口で呼吸する方も多く口の中が乾きやすい傾向にあります。
このような場合、何かデメリットはあるのでしょうか?
また、唾液が多いことのメリットはどのようなものがあるのでしょう?
今回は、私たちの生活の中で唾液がどのような役割をしてくれているのか詳
しく説明していきます。

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<受け口と唾液の関係はどんなもの?>

受け口の方は「口呼吸」をする傾向が高いので、口の中や喉の乾きも感じや
すくなります。
唾液が出ていても受け口による口呼吸で乾燥感が強くなった状態をドライマ
ウスと言いますが、このようになると口の中でたくさんの悪影響が出てくる
ようになります。
つまり、受け口の方は唾液不足が考えられ正常な噛み合わせの方に比べて、
悪影響を受ける可能性が高いのです。

みなさんは唾液にはどのような役割があって、どのようなメリットを私たち
に与えてくれているか知っていますか?
日常生活の中で、唾液を感じる時は食事の時くらいかと思います。
食べ物を噛んでいるとなんだか口の中に唾がたくさん出てきたな〜と感じる
くらいではないでしょうか。
普段生活をしていて特に唾液に注目することはないかと思いますが、実は唾
液にはすごいチカラがあるんです!
逆に言えば唾液が減ってしまうと、生活にすごく困り不便を感じることにな
ります。
唾液にどのようなすごいチカラがあるのか、次の項目でお話します。

 

<唾液が多い人のメリット9個>

 

ここでは唾液のすごいチカラを10個ご紹介します。

【1.むし歯防止の手助けをしてくれる】
通常、口の中は中性ですが飲食をした後は酸性になります。
口の中が酸性状態になると歯の表面が溶け出して、むし歯になりやすくなっ
てしまいますが、この状態を助けてくれるのが唾液のチカラです!
唾液は酸性状態になったお口を元の中性に戻して、むし歯になりやすい環境
から脱却させてくれます。
つまり、むし歯防止になるんです!

【2.溶けた歯の修復をしてくれる】
お口の中が酸性状態になると、歯の表面が溶け出します。
唾液はこの溶け出した歯を修復して治してくれる力があります!
ですが、がっぽりと空いてしまったむし歯を治すことはできません。
あくまで、むし歯になる前に歯を守ってくれる役割になります。

【3.粘膜を守ってくれる】

唾液にはムチンというネバネバした成分が含まれていて、お口全体を覆って
粘膜に傷がつかないように保護してくれています。

【4.発声をスムーズにさせる】
唾液は潤滑剤の役割もあります。
発声など会話をするときにスムーズに話しができるのは、潤滑剤でもある唾
液が舌や頬の動きを滑らかにしてくれているからです!

【5.味を感じる】
ご飯の味を美味しく感じることができているのは、噛んで食材から出てきた
成分が唾液に浸透するからです。
唾液を介して私たちは、食材から出たたくさんの味の種類を感じ取ることが
できています。

【6.ご飯を飲み込みやすくする】
私たちがご飯を飲み込むとき、お口の中では一度細かく砕かれた食材を飲み
込みやすい大きさの塊にしています。

砕けた食材を飲み込みやすい塊にまとめてくれているのが、唾液に含まれて
いるネバネバした成分のムチンです。
喉を潤してスムーズに飲み込めるように唾液は準備を整えてくれているので
す!

【7.細菌の増殖を抑えてくれる】
唾液にはお口の中の細菌の増殖を抑えてくれる働きがあります。
寝ているときには唾液の分泌が減って働きが落ちてしまうので、寝る前の歯
磨きで、できるだけお口の中の細菌数を減らして就寝することがむし歯防止
につながります!

 

【8.消化の手助けになる】
唾液に含まれている成分にアミラーゼがあります。
アミラーゼにはデンプンを分解して消化を助けてくれる効果があります。
食事のときにはよく噛んで食材を細かく小さく噛み砕くことを意識してみる
といいでしょう!

【9.食べ残しを流してくれる】
食事の後にお口の中に残った食べかすを洗い流してくれる効果があります。
だからと言って歯磨きをしなくてもいい。ということではありませんが、口
の中を洗浄してくれるチカラも唾液にはあります。

 

<唾液が少ない人のデメリット10個>

唾液が多い人のメリットを先にご紹介しました。
では唾液が少ない人ではどのような悪影響があるのでしょうか?
ここでは、唾液が不足してしまうと起きるデメリットについて解説していき
ます。
当てはまるものがないか照らし合わせてみましょう!

【1.むし歯ができやすくなる】
唾液にはお口の中の細菌の増殖を抑える効果がありますが、唾液の不足やお
口の乾燥によって細菌が増えやすい環境になっています。

むし歯のリスクも上がることにつながります。

【2.歯周病が悪化する】
お口の中が乾燥して細菌が増殖しやすい環境になれば、むし歯ができやすい
だけでなく、歯周病も悪化することになります。
唾液の不足やお口の中の乾燥は細菌にとっては好環境ですが、私たち人間に
とっては好ましくない環境です!

【3.歯肉炎になる】
唾液の不足によってお口の中の粘膜が乾燥状態になると、歯ぐきが腫れやす
く歯肉炎になります。
痛みやむず痒さ、出血などの症状もみられるでしょう。
また、歯肉炎になっている方はなかなか治らないという悪循環が起こります

【4.口内炎や口角炎になりやすい】
お口の粘膜に潤いが減ったことで傷つきやすく、口内炎や口角炎になりやす
くなります。
塗り薬で対処することもできますが、根本的な治療ではないので繰り返し発
症することでしょう。

【5.味を感じにくくなる】
唾液に食材の成分が浸透して味を感じることができているので、唾液が不足
すれば、味覚は正常でも味を感じにくくなり食材から得られる幸福度も下が
ることになります。

【6.口臭が発生する】
唾液が不足して口の中が乾いてくると細菌の匂いが際立って感じられるよう
になります。
マスクをしていると自分でも気づくこともありますが、知らず知らずのうち
に相手に不快に思われているかもしれません。

【7.舌に痛みが出やすい】
粘膜の乾燥と同時に舌にも乾きが出てきます。

舌がヒリヒリしたり、ピリピリとした痛みを感じやすかったり、醤油やカラ
シなど塩分や刺激のある食材で違和感がある方はお口の中がすでに乾燥状態
にあるかもしれません。

【8.ご飯が飲み込みにくくなる】
唾液が不足すると、細かく噛み砕いた食材を飲み込みやすい塊にするための
働きが低下してしまいます。
特にクッキーやパンなど口の中の水分を吸収してしまうような食材には苦労
することになるでしょう。
なかなか飲み込めずに食事の時間も長くかかるようになります。

【9.誤嚥性肺炎のリスクが高くなる】
唾液の不足で口の中が乾燥状態になって食べ物をスムーズに飲み込めなくな
ると、食べ物が誤った器官などに入りむせが頻繁に起こったり、肺に入って
肺炎を起こすリスクが高くなります。
症状が重い場合には入院が必要になりますし、死亡するケースもあります。

 

【10.会話がしづらい】
唾液が潤滑剤の役割をしてくれるので、舌が滑らかに動いて会話ができてい
ますが、お口が乾燥状態になると、会話に必要な舌や頬がスムーズに動けな
くなって話しにくさがでてきます。
人との会話に支障が出てくれば、コミュニケーションの億劫さから人とのつ
ながりを避けるなど消極的な行動にもつながるでしょう。

いかがでしたでしょう?
唾液の不足によってお口の中が乾燥してしまうとたくさんの悪影響があるこ
とがお分かり頂けたかと思います。
受け口の方は、口を閉じにくく口呼吸をしやすいので正常な噛み合わせの方
に比べるとリスクを抱えていることになります。
唾を出やすくする方法もありますが、根本的な治療は矯正治療になりますの
で、検討している方は無料のカウンセリングもご検討されてみて下さい。

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