投稿日:2024/06/11

歯並びは歯周病の原因になるの?

 

歯並びと歯周病はあまり関係がないように思いがちですが、関係があります。
歯周病は、1つの原因だけでなく、いくつものリスクファクターが関係しています。
その中の1つに歯並びの不正があります。
そこで今回は、歯並びの不正は歯周病の原因になるかについてご紹介します。

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歯周病って何?

歯周病は、歯に残った汚れにひそんでいる細菌が増殖して、歯ぐきに炎症を引き起こす疾
患です。
初期の段階では、歯ぐきの腫れや出血などの症状ですが、進行すると、歯を支えている顎
の骨にまで炎症が広がり、顎の骨を溶かしてしまうこともある疾患です。
歯周病が悪化して顎の骨が減少すると、歯がグラグラしたり、ひどい状態だと抜け落ちて
しまったりするケースもあります。
40代以上の7割以上が患っているといわれている身近な疾患ですが、歯を失う原因第1位
のこわい病気です。

 

歯周病の原因

歯肉炎や歯周病の直接の原因の多くは、お口の中に残っている「プラーク」です。
プラークは生きた細菌のかたまりで、酸素の少ない所を好む性質のため、歯ぐきの境目の
歯周ポケットにひそんでいます。
このプラークが毒素を出すことによって歯ぐきに炎症を引き起こして歯肉炎が発症します

この段階であれば、適切な歯磨きをしてプラークを除去できると、症状が落ち着きます。
歯周病のリスクファクター(危険因子)
歯周病はプラークだけではなく、「お口の環境」や「生活習慣」が深く関係している疾患
です。

・合わない被せ物
合っていない被せ物をそのままにしておくと、被せ物と歯の部分に段差ができてしまい、
その部分に汚れが残りやすくなって歯周病のリスクが高まります。

・不正な歯並び
また、歯並びの不正も歯周病になりやすいです。
歯並びが悪くなっている部分は汚れが残りやすいため、歯周病の可能性が高まります。

・歯石
プラークが固くなってできる歯ブラシでは落とせないのが「歯石」です。
歯石の表面はザラザラして、着色がつきやすく、汚れが着きやすくなってしまいます。
そのため、歯石をそのまま放置すると、歯周病のリスクが高まります。
歯石は、歯ブラシでは落とせないため、歯医者のクリーニングで落としましょう。

 

・喫煙
たばこには、ニコチンやタールが含まれているため、血管が収縮して酸素や栄養が供給し
にくくなってしまいます。
そのため、歯周病の症状である出血がしにくく、歯周病の発見が遅れてしまいやすいです

喫煙していると、免疫力が低下するため、歯周病になりやすくなります。

・ストレス・睡眠不足
ストレスは、唾液の分泌を抑制してしまうため、お口の中が乾燥しやすくなり歯周病菌が
増殖しやすくなります。
そうすると、歯周病のリスクが高まります。
睡眠不足は、免疫力が低下してしまうため、細菌が増殖しやすくなり、歯周病の可能性が
高まります。

歯並びが悪いと歯周病のリスクが高くなる原因

・プラークコントロールが悪くなるため
歯並びが悪い部分には、汚れが残りやすく、その部分は歯ブラシが当たりにくいため歯周
病のリスクが高くなります。
歯が重なっている部分は、歯ブラシだけでは汚れが落とせないため、歯間ブラシやデンタ
ルフロスなどを併用して細かい部分の汚れを落とすことが大切です。

・口呼吸になりやすいため
出っ歯や受け口の方は口が閉じにくく、口が開きやすくなります。
通常は鼻で呼吸する鼻呼吸が正しいのですが、口呼吸になりやすくなってしまいます。
口呼吸はデメリットが多く、お口の中が乾燥しやすく、細菌が増えてしまうため、歯周病
のリスクが高まります。
また、歯並びが悪いと口呼吸になりやすいのですが、頬や唇からの適切な圧がかかりにく
くなってしまうため、さらに歯並びが悪化しやすくなります。

・噛み合わせが悪いため
噛み合わせのバランスが悪いと、寝ている時に無意識の歯ぎしりをするケースが多くなり
ます。
そうすると、歯の周りの組織に負担がかかり、歯周病の方はさらに悪化してしまいます。
歯周病になりやすい歯並びとは

・叢生
歯並びの不正の中で最も多いとされています。
歯が生えてくるスペースが足りずに、凸凹した状態で歯が生えてしまいます。
「八重歯」も叢生にあたります。
顎の大きさに対して歯が大きい場合でも起こります。

・すきっ歯
歯と歯の間にすき間がある状態です。
上唇の部分にある「小帯(すじのような部分)」の異常などで、歯と歯の間に入り込んでし
まうとすきっ歯になることがあります。

また、本来生えてくるはずの歯が1本足りない場合にも、スペースが余ってしまいすきっ
歯になる場合があります。

・受け口
本来、上の歯が下の歯を覆っている噛み合わせですが、噛み合わせが反対になって下の歯
が前になっている「反対咬合」ともいわれます。
口元が出てしまうなど、特徴的な見た目なので、不正な歯並びの種類の中でもコンプレッ
クスになりやすい歯並びです。
また、骨格的な問題がある場合など、矯正治療だけでは難しい時には外科矯正が必要なケ
ースもあります。
顎の成長段階にあるお子さんの時期に矯正をすると顎の成長バランスを整えて治療ができ
るため、受け口は早期に治療をスタートした方がよい歯並びです。

・出っ歯

出っ歯も叢生に次いで多い歯並びの不正で、上顎が前に出ている場合や歯が傾いているな
ど様々なケースがあります。
遺伝が出っ歯の原因になる場合もありますが、3歳を過ぎても指しゃぶりをしている、口
呼吸をしている、爪を噛むくせなどの悪習癖がある場合には、お子さんの様子をみながら
止めるように促しましょう。
歯周病を予防するには
歯周病を予防するためには、プラークを残さないことが大切です。
そのためには、毎日の「丁寧なセルフケア」と定期的な検診で行う「クリーニング」が欠
かせません。

・丁寧なセルフケア
毎日歯磨きをしていても、むし歯になってしまった経験はありませんか?
歯並びの悪い部分や磨きにくい部分には汚れが残ってしまいがちです。
汚れが残りやすい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して、お口の中を清
潔にしましょう。
デンタルフロスは、ホルダーがついている「ホルダータイプ」と糸だけで使う「糸巻タイ
プ」があります。
ホルダータイプは、初めてデンタルフロスを使う方でも扱いやすい形状です。
一方、糸巻タイプはコストを抑えることができるので、毎日使うデンタルフロスの費用が
安くなります。
それぞれにメリットがあるため、比較して患者さまの使いやすい方を探してみてください
ね。
使い方やデンタルグッズ選びに迷っている場合には、お気軽にご相談ください。

・定期的なクリーニング
セルフケアでも落とし切れない汚れは、定期的なクリーニングで落としましょう。
クリーニングでは、汚れが残っている部分を確認して、その部分の歯ブラシの当て方もご

案内します。
その上で、専用の器具を使って汚れを落とすため、歯がつるつるした状態になります。
歯の表面がキレイになると、汚れが着きにくいため、その状態を維持しましょう。
定期的な検診の際には、お口の中をチェックするため、自覚症状のない歯周病やむし歯も
発見することができます。
早期発見・早期治療をすることでお口の環境を維持しやすくなります。

 

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【まとめ】

歯並びの不正は、歯周病のリスクファクターになるため、歯周病になりやすくなってしま
います。
歯周病は、歯を失う原因第1位のこわい疾患ですが、身近な病気です。
歯並びをきれいにすると、お口の環境を維持しやすくなりますので、おすすめです。
当院では、表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正などの多くの矯正治療を行っています
ので、歯並びの不正が気になる方はお気軽にご相談ください。
患者さまのご希望と歯並びを考慮して、より良い治療をご提案いたします。

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