投稿日:2022/12/06

歯が動かない原因、アンキローシスとは?

こんにちは。

東京八重洲キュア矯正歯科です🦷🌟

矯正治療は歯を動かして、歯並びを整えていくものですが

アンキローシス(骨性癒着)によって歯が動かない!というケースもあります。

アンキローシスとは?どんなことが原因なのか?

本日、ご説明出来ればと思います✍

 

アンキローシス(骨性癒着)とは?

アンキローシスとは、骨と歯が直接癒着して結合している状態を指します

歯ぐきの内側には歯槽骨という骨があり、歯を支える役割を果たしています。

正常な場合、歯根と歯槽骨の間には、クッションとなる歯根膜という線維の膜があり、歯根と歯槽骨はつながっています。

しかし、歯に何らかの損傷を受けて歯根膜を失うと、歯根と歯槽骨がくっついてしまいます。

この状態が「アンキローシス(骨性癒着)」と呼ばれています。

歯の外傷によりアンキローシスの疑いがある場合は、矯正治療ができないと言われることもあります。

それはなぜかというと…矯正治療では、通常は歯根膜という組織が圧をかけることで歯が動いていきます。

しかしアンキローシスを起こしている歯は、歯槽骨とくっついているために歯根膜がなく、

そのため歯を動かせないことがあるのです💥

ですが、アンキローシスがあるからといって、絶対に矯正治療ができないわけではありません。

後述もしますが、治療方法は色々あるので、ご参考くださいませ🍀

 

アンキローシス(骨性癒着)の原因

アンキローシスを起こす原因の多くは、転倒事故などの外傷です。

転んで歯をぶつけたり、交通事故などで歯に強い衝撃が加わると、歯根膜が損傷することがあるのです😢

歯が抜けたり、位置がずれたりするなどの見た目の変化がなく、

すぐに忘れてしまう程度の衝撃でもアンキローシスを起こしていることがあります。

 

外傷以外でもアンキローシスに!?

外傷以外にも歯が生えてくる過程で、何らかの炎症が生じることで、

アンキローシスは起こる可能性があるものです😲❕

また、虫歯が歯根まで進行してしまうことによって、歯根膜を失うこともあります。

他には、原発性萌出不全という、歯が生える途中で突然アンキローシスが起こってしまい

歯の高さが足りないまま止まってしまうという例も考えられます。

もし、歯の高さが足りずに噛み合わせに問題がある場合には、アンキローシスの可能性があります。

様々な原因は挙げられますが、原因不明でアンキローシスが起こっているケースも、実は少なくないのです💦

 

アンキローシス(骨性癒着)の矯正方法

では矯正治療の際にアンキローシスによって、歯が動かない場合、どうするのでしょうか?

方法としては歯根と歯槽骨の結合を剥がすために、一度、意図的に歯を脱臼させます😣

脱臼後に再びアンキローシスしてしまう前に歯を動かすことで、矯正治療が可能になる場合もあるからです。

歯根が広範囲にわたって歯槽骨とくっついている場合には、

CT検査などで歯根の形状を把握したり、歯根と歯槽骨の硬さや色の違いを見極めたりして、

歯根と歯槽骨を切削器具を使って分離したうえで脱臼させます🦷💥

しかし、アンキローシスを起こしている部分が硬化しているような場合は、脱臼させることは難しいです。

歯を脱臼させられない場合は、骨と歯を剥がすことができず、矯正治療で歯を動かすことが出来ません

どうしても歯が動かせない場合には、動かない歯を抜歯する事もあります。

その後インプラントやブリッジなどの治療を併用し、噛み合わせを整える方法があるからです。

 

いかがでしたでしょうか❔

アンキローシスは矯正治療前には判明せず、治療途中に発覚する事もあります。

こういったケースもあるのという参考になれば幸いです☺

ご一読いただき、ありがとうございます💛