投稿日:2023/10/17

歯科矯正で行われるレベリングってなに?

皆様こんにちは✨

気温が下がって寒くなってきましたね、、

体調にはお気を付けてお過ごしください!!

 

歯科矯正はいくつかのステップがあり、

その段階ごとに動く部分が異なります。
矯正治療をスタートする前に、

段階ごとの歯が動く部分を知っておくと

気になる所がどの段階で整うか把握できます。
そこで今回は、歯科矯正の初期の段階で行われる

「レベリング」について詳しくご紹介します。

 

歯科矯正のレベリングとは?

歯並びを整えていくためには、

いくつかステップがあり、

最初の段階で行われるのが「レベリング」です。

まずは、歯がデコボコした乱れた歯列が整えるために、

まずは歯列に沿ってキレイに並べますが、

このことをレベリングといいます。

具体的には、「歯のねじれ」「回転」「高低」

などを整える治療で、このレベリングが

きちんとできているかが、

きれいな歯並びにつながっています。

乱れた状態が整うと、

今後の治療の見通しがつきやすくなりますし

患者さまのモチベーションにつながります。
ただし、レベリングが終わると歯並びはキレイに見えますが、

レベリングでは機能的なかみ合わせの調整はまだできていません。

矯正の効果が実感できて、

歯並びがキレイに見えるから治療を終わってもよいと

治療を中断してしまうと、後戻りしてしまうため、

最後まで治療を受けましょう。

レベリングにかかる期間

患者さまの歯並びの状態は一人一人違うため、

レベリングにかかる期間は個人差がありますが、

半年~1年程度の期間がかかる方が多いでしょう。

矯正をスタートして慣れるまでに少し時間がかかると思いますが、

この期間が一番効果を実感しやすい時期です。

矯正治療の中で変化が多いため、

歯並びが整っていく様子を楽しみましょう。

レベリングの効果

レベリングでは上下方向のデコボコを解消します。
低い位置の歯は、正しい位置に搬出して

高い位置の歯は正しい位置に圧下させます。
レベリングの中でも、

この処置は比較的治療に時間がかかるステップです。

また、歯の向きを自然な位置に誘導します。

歯列を整えるため、

レベリングでは「傾いている歯」「歯のねじれ」

を正しい位置にする効果も期待できます。
その中で特に犬歯は歯列から位置がずれている場合が多いため、

レベリングをすることで八重歯が改善しやすくなります。

 

レベリングでは改善が難しいケース

レベリングは歯のデコボコや高さを整える治療のため

歯と歯のすき間は改善しにくくなります。
そのため、歯のすき間はその後のステップで整えていきます。

すきっ歯の方や矯正のために抜歯をしている方は、

すき間がいつ埋まるか気になると思いますが、

レベリングが終わってから治療を進むことを知っておきましょう。
そのほかにレベリングでは改善しないのが、「かみ合わせ」です。
かみ合わせは繊細で、見た目が整っているように見えても

バランスを整えるのが難しい部分です。
そのためレベリングで全体の歯列のデコボコをきれいにしてから

かみ合わせを細かく調整していきます。
矯正治療が始まってすぐには

かみ合わせのバランスが整うことは難しいですが、

徐々にバランスを見ながら整っていきますので、ご安心ください。

レベリング後の流れ

犬歯の移動

お口の状態によってはこのステップが無い場合もありますが、

特に抜歯をしてスペースを作っているケースの場合には、

ゴムやスプリングなどを用いて

犬歯を後方に移動する時期です。
このステップを行うことで、

抜歯で開いていたスペースが少しずつ閉じていきます。
犬歯には、ほかの歯にかかる力を分散する働きがあるため、

歯並びがデコボコして犬歯が
かみ合っていない方はほかの歯に負担がかかりますが、

犬歯が正しい位置に来ることで負担が軽減されます。

前歯の移動

犬歯の移動が終わった時点で、

前歯と犬歯にスペースが残っているため

前歯を後ろに下げていきます。
前歯は話す時にも目につく部分ですし、

出っ歯や受け口の方は、

前歯の突出感が解消されます。

ディテ―リング

1本1本の歯の微調整をして、

上下の歯でしっかり咬むことができるようにするステップです。
矯正は見た目も整える治療ですが、

かみ合わせのバランスを整えることも重要です。
かみ合わせが整っていると、

しっかり噛むことができ、歯や顎に負担がかからないため、
歯を長持ちさせることにもつながります。
また、顎関節症のリスクを軽減して、

かみ合わせが悪い時より消化への負担も軽減します。
見た目の変化はあまりありませんが、この段階はとても大切なステップです。

かみ合わせのバランスが整っていないと、

顎に負担がかかるだけでなく

せっかくきれいになった歯並びの後戻りの原因にもなってしまいます。
審美性のよい整った歯並びとかみ合わせのバランスを

兼ね備えた歯並びを手に入れるために最後の矯正を頑張りましょう。

保定期間

ディテ―リングまで終わると、歯を動かす期間は終了します。
その後は整った歯並びを維持するために大切な「保定期間」に移行します。
保定期間は取り外し式の装置を使うことが多く、

安定してくると装着時間も就寝中だけなど短くなる方もいます。
元の歯並びの状態などによって、

個人差がありますので、担当の歯科医師と相談しましょう。
歯を動かす期間が終わっても、

歯を支えている歯槽骨はまだ安定しておらず、

歯が動きやすい状態です。
そのため、矯正で歯を動かした期間と同じくらいの期間

「保定期間」が必要になります。
せっかくきれいになった歯並びが乱れないように、

整った状態をキープするために大切な期間です。
また、後戻りは日常のくせでも起こる場合があります。
「舌で歯を押すくせ」や「頬杖をつくくせ」、

「爪かみ」などは歯並びを悪くして、後戻りの原因になります。
矯正をスタートする際に悪習癖は治すようにお伝えしていますが、

まだ改善していない場合にはすぐにやめるようにしましょう。

保定装置の種類

保定装置は3種類あり、

患者さまのお口の状態や矯正前の状態によって異なります。
マウスピースタイプ、プレートタイプ、

フィックスタイプがありますので、それぞれご紹介します。

・マウスピースタイプ
取り外しができるタイプで、透明のマウスピースを使用するため

見た目がほとんど分かりにくいです。
自分で取り外しができるため、

食事や歯磨きは今まで通り行うことができます。
お口の全体的な保定はもちろん、前歯のがたつきの防止にも役立ちます。
特にマウスピース矯正をしていた方は、

保定期間に移行しても、今までマウスピースを装着していたので、

スムーズに保定期間を過ごしやすくなります。

・プレートタイプ
広く一般的に使用されている保定装置で、

歯の表側をワイヤーで抑えて、

裏側をプレートで抑えるリテーナーです。
このタイプも自分で取り外しができるため、

食事や歯磨きは今まで通り行うことができます。
ワイヤーを使用しているため、

耐久性に優れているのですが、

ワイヤーが少し目立ってしまう点があります。

・フィックスタイプ
固定式の保定装置で、細いワイヤーを歯の裏側に固定して歯が動かないようにします。
取り外しがないため、自己管理の必要はありませんが、

食べ物が挟まるなどのデメリットがあります。

 

 

【まとめ】

歯科矯正は段階に応じて歯の動く部分が異なります。
レベリングは矯正の最初のステップで歯のデコボコを整えていく期間のため、

矯正の効果を実感しやすい時期です。
また、その後も少しずつ歯を動かしていきますが、

レベリングの期間ほど歯の動きは感じられないかもしれません。
ただし、かみ合わせなど調整する大切な期間なので

最後まで矯正治療を頑張りましょう。

その他、歯列矯正についてご相談があればお気軽にご連絡下さい。

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