上下の歯を噛み合わせた時に、上の歯と下の歯の真ん中（正中線）がぴったりと合わないこともあります。

また完全に上下の歯の真ん中が、一致している人の方が稀とも言われています。

中には「歯並びは整って綺麗に見えるのに、正中線だけが上下でズレている」という人もいます☁☁

今回は、上下の歯の正中線のズレはなぜ起こるのか？

そして、正中線のズレは矯正治療で治すことができるのか？について、ご紹介したいと思います。

正中線のズレはなぜ起こる？

まずは、ズレを感じる原因となる要因の説明をしていきます。

大きく分けて、3つの要因が関わってくると言われています💁

1.歯の「大きさ」が左右で異なっている

人体というのは、右手と左手、右目と左目、というように左右のパーツはほぼ同じ大きさです。

しかし、完全に一緒のサイズという事はなく、多少の左右差は存在します。

歯も左右で歯のサイズが異なる事により、数㎜のズレが積み重なって

正中線がズレてしまう原因になるのです😲❕

2.歯の生え方に問題があるケース

左右どちらか、片方だけに八重歯が生えている場合や、

埋伏歯（歯茎の中に埋まっている状態の歯）や、

永久歯の先天性欠如などで生えてこない歯がある場合、

歯の本数が左右で異なるため、対称に歯が並ばず正中線がズレることがあります。

3.あごの骨が左右非対称

頬の骨というのは左右に分かれていて、左右非対称です。

また、アゴの骨がゆがんだり・曲がったりしている場合、

上下左右のバランスに大きな影響を及ぼしてきます💥

更にアゴの成長というのは、遺伝的に異なることもあります。

それに加えて日常的な癖の中に、【頬杖をつく】【片顎の方ばかりで噛む】

などがあると、アゴに影響を与えることになります。

アゴの骨はというのは、歯が並ぶための大切な土台です🦷

アゴの骨が左右非対称になれば当然、その上に生える歯も左右非対称に並ぶことになり、

その結果、正中線のズレが生じてしまうのです。

ズレが著しい場合は、機能的に問題がある事も！

正中線のズレが大きい場合には、歯の生え方・アゴの骨の問題も関わってきます。

それを放置していることによって、食べ物を十分に噛めない、

言葉がきれいに発音できないなどの、弊害をもたらす可能性があります🤔

さらに、骨格のずれが大きければ、アゴの関節に悪影響をおよぼし

【顎関節症】の発症や、症状を悪化させる原因にもなります。

正中線のズレが著しく、気になる症状がある場合は、

矯正治療で改善・緩和出来ることがあるので、ご相談下さい🍀

正中線のズレは矯正治療で治せるのか？

正中線のズレが矯正治療で改善できるかというのは、ズレを引き起こしている原因によります。

歯の生え方や歯並びの悪さが原因で、正中線がズレてしまっている場合には、

矯正治療で歯並びを整えることで、ズレを改善できる可能性があります🌟

しかし、アゴの骨が歪んでいる・曲がっているなど

骨が非対称の大きな要因になっているケースでは、矯正治療だけでは改善が難しいこともあります。

その場合は、矯正治療と共に外科手術が必要な場合があることもあります。