投稿日:2024/02/20

受け口が咀嚼音の原因になるの?

こんにちは。
東京八重洲キュア矯正歯科です!
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます✨
咀嚼音(そしゃくおん)とは、食べ物を噛むときに出る音のことです。近年では、YouTubeな
どで咀嚼音がASMR(心地良い聴覚や視覚への刺激)として紹介されていますが、クチャクチ
ャと音を立てて食べている方がいると不快感を覚えることがあります。この咀嚼音が出る原
因は、受け口が関係しているかもしれません。そこで本記事では、受け口は咀嚼音の原因に
なるのか、受け口が引き起こすトラブル、治療方法などについて紹介します。

 

矯正 東京 八重洲

受け口は咀嚼音の原因になる

受け口とは下の前歯が上の前歯よりも前方に位置し、噛み合わせが通常とは反対の状態です
。受け口は上下の噛み合わせが反対になっているため、食べ物を咀嚼する際に口が自然に開
いてクチャクチャと音を立ててしまう傾向があります。

ただ、受け口だけが咀嚼音を出すわけではありません。出っ歯や開咬(奥歯で噛んだときに
前歯が開いてしまう歯並び)なども咀嚼音が鳴る原因となります。
食事の際にクチャクチャと音を立てて食べる方のことを「クチャラー」と呼ばれています。

自分ではなかなか気づかないもので、他人に指摘されて初めて気づく方も珍しくありません
。クチャクチャという咀嚼音は不快に感じる場合が多いです。一緒に食事をする相手がクチ
ャラーだと、その音が気になって食事の楽しさが損なわれてしまいます。
マナーが悪いだけでなく、食事をする両者にとって気まずいものとなる可能性があるため、
受け口が原因で咀嚼音を生じている場合は、矯正治療を受けて根本的に解決することが重要
になります。

受け口以外に考えられる咀嚼音の原因

受け口や出っ歯など歯並びの問題によって咀嚼音が鳴ることもありますが、以下の要因も関
係しています。

口呼吸
お口周りの筋力低下やアレルギー性鼻炎などによる鼻詰まりがあると、口呼吸が習慣化しや
すくなります。口を閉じていると息が苦しくなるため、無意識に口を開けてしまいます。食
べ物を咀嚼する際も自然に口が開いてしまい、咀嚼音が発生しやすくなるのです。

 

また、口が開いた状態で食べ物を飲み込むと、誤って気管に入る可能性があります。これを
「誤嚥(ごえん)」と言い、肺炎を引き起こすリスクがあります。

口呼吸の改善は、まずその原因を特定することが重要です。鼻詰まりが原因であれば、耳鼻
咽喉科に受診して鼻通りを良くする治療を受けましょう。また、意識して鼻呼吸を行う練習
をすることで、口呼吸の習慣を改善していくこともできます。
ただし、受け口や出っ歯が原因で口呼吸を引き起こすこともあるため、その場合は矯正治療
が必要になります。

お口周りの筋力低下
咀嚼音はお口周りの筋力が低下していると生じることがあります。特に唇周りにある「口輪
筋(こうりんきん)」と呼ばれる筋肉が弱いと、口呼吸になりがちです。食事中に口が開いた
状態で咀嚼することとなるため、音が鳴りやすくなります。

また、舌の筋力が低下している場合も同様です。食べ物を摂取する際、舌は前後左右や上下
に動かしながら効率的に咀嚼するために調整します。筋力が低下しているとこの動作がうま
くいかないため、クチャクチャと音が生じやすくなります。

筋力不足はトレーニングを行うことで改善が可能です。舌の動きを意識しながら食べ物を運
ぶ練習をして筋肉を適切に使えるようにしましょう。

生活環境
噛み合わせが良く、お口周りの筋力に問題がなくても咀嚼音が鳴る方は、子供の頃の環境や
習慣が原因である可能性があります。
小さな子供は口を開けて食事をすることがありますが、年齢とともに改善されていきます。
しかし、家族の中で咀嚼音を立てる人がいると、その食事の仕方が正しいと誤った認識を持
ち、同じような習慣が身についてしまうことも。このような習慣は、成長してからも知らず
知らずのうちに続いてしまうことが多く、他人から指摘されるまで気づかないことも珍しく
ありません。

受け口が引き起こすトラブル

受け口は咀嚼音を出すだけではありません。以下のようなトラブルを引き起こす可能性があ
ります。

咀嚼機能の低下

受け口は通常とは噛み合わせが反対になっているため、前歯で食べ物を噛み切ることが困難
になりがちです。食べ物を十分に細かくできないまま胃腸に運ばれてしまうため、消化不良
を引き起こしてしまうことがあります。
また、噛む回数が減少することにより満腹感を得られにくくなり、食べ過ぎにつながること
もあります。

発音障害
受け口の方は発音する際、舌の位置や動きが正常な形になりにくく、「舌足らず」と表現さ
れることが多いです。受け口は上の歯よりも下の歯が前に出ているため、舌の先を上の歯に
近づけて発音する「サ行」「タ行」の音がうまく出せないことがあります。また、英語の
「th」や「s」の音にも影響が出ることも。発音は訓練することによって改善が期待できま
すが、根本的な改善を目指すためには矯正治療を受けることをおすすめします。
特に、これから海外留学を検討している方や海外で活躍したい方は、受け口が大きな障壁と
なることがあるため注意しましょう。

顎関節症のリスクが高まる
受け口による噛み合わせの悪さは、顎関節に過度な力やストレスがかかり、顎関節症を引き
起こすリスクがあります。
顎関節症とは、口を開ける際に「カクカク」と音が鳴ったり、口を大きく開けられない症状
のことです。また、あごの周辺の筋肉に慢性的な痛みや耳鳴りが生じることがあります。
顎関節症は原因や症状に応じてスプリント療法(マウスピース)や理学療法などが行われます
が、重度の場合は手術が必要になります。

身体の歪み
噛み合わせが悪いと身体にも悪影響を及ぼすことがあります。受け口であごの位置がずれて
いると、それを支える筋肉に余計な負担がかかり緊張し、頭痛や肩こり、腰痛などの不調を
引き起こしてしまうのです。また、筋肉の緊張はストレスを生じさせ、集中力の低下といっ
た心理的な問題につながることもあります。

 

受け口で咀嚼音が鳴るときの治し方

受け口によって咀嚼音が鳴る場合は、根本的に解決できる矯正治療や外科矯正を検討しまし
ょう。

矯正治療はワイヤー矯正やマウスピース矯正など矯正装置を用いて、歯を正しい位置に移動
させて噛み合わせを整えます。上下の歯が適切に噛み合うことで効率的かつ静かに食べ物を
噛めるようになるでしょう。
また、歯並びが整うことで、見た目へのコンプレックスが解消されるだけでなく、顎関節へ
の負担軽減など健康的なメリットも得られます。
ただし、重度の受け口で骨格に問題がある場合は、矯正治療だけでは不十分になることも。
その場合は、外科手術が必要になります。これはあごの骨を切って位置を修正し、噛み合わ
せを根本から改善する治療です。手術は大掛かりなものになりますが、受け口の問題を根本
から解決できます。

 

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まとめ

受け口は、通常の噛み合わせと逆になっているため、食べ物を噛むとクチャクチャと音が生
じることがあります。周囲に不快感を与えてしまうことがあるため、改善したいものです。
咀嚼音の原因は受け口だけでなく、口呼吸やお口周りの筋力低下などがあります。改善する
ためには、まずその原因を突き止めて適切な治療を受けることが大切です。
受け口は、矯正治療や外科矯正によって改善が期待できます。特に成長期の方は時間が経つ
につれて受け口が顕著になることが多いため、早期の治療が重要です。
当院では無料カウンセリングを実施しています。受け口が気になる方は、お気軽にご相談く
ださい。

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