投稿日:2025.2.14
矯正で奥歯が噛み合わないのを治療すべき?
目次
「奥歯が噛み合っていない」と歯医者で伝えられたことはありませんか?
噛み合わせの悪さは自分では気づきにくく、自覚症状がないことがほとんどです。
そのため、矯正治療の必要性を感じられず放置している方も多い傾向です。
しかし、奥歯が噛み合わないと口内だけでなく全身に影響を及ぼす可能性があり、矯正治療をおすすめしています。
この記事では、矯正で奥歯が噛み合わないのを治療すべき理由について解説します。
奥歯が噛み合わないリスクや代表的な矯正方法などについても紹介。奥歯の噛み合わせを矯正治療で治したいと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
奥歯が噛み合っていない状態とは?
奥歯が噛み合わないとは、以下のような状態を指します。
奥歯が接触していない
通常、噛んだ時には上下の奥歯が噛み合います。
しかし、噛もうとする際に奥歯より先に前歯が当たって、上下の奥歯が接触していないことがあります。
先に前歯が当たるため、前歯が欠けたり短く感じたりすることも少なくありません。
この状態は、前歯が先に当たる切端咬合(せったんこうごう)や下の前歯が上の前歯で覆ってしまう過蓋咬合(かがいこうごう)と呼ばれる歯並びで起こりやすいです。
奥歯がずれている
噛んだ時に左右のどちらかに、あごがずれることがあります。最初に噛んだ位置ではあごが安定せず、左右のどちらかにずれてから安定する状態。
そのため、顔のバランスがずれて傾いているように感じます。
この状態は、上下の噛み合わせがずれている交叉咬合(こうさこうごう)で起こりやすい傾向です。
違和感や痛みがある
奥歯が噛み合っていないと、歯が浮いたような違和感や痛みを感じるケースも少なくありません。
奥歯が噛み合っていない分、他の歯に負担がかかり痛みやしみるといった症状が出やすいでしょう。
奥歯が噛み合わないことのリスク
奥歯の噛み合わせが悪いことで、以下のようなトラブルが起こり得ます。
見た目への影響
奥歯が噛み合わないことで、歯並びの見た目に影響が出るケースも少なくありません。
たとえば交叉咬合は、歯の一部または全部の噛む位置が逆になっている状態です。
成長が進むに連れて上下のずれが大きくなり、正中(上下の前歯の中心)が合わなくなります。
そうなると、笑った時に顔が歪んで見えると感じやすいでしょう。
虫歯や歯周病の発症
奥歯は咀嚼する際に、食べ物をすり潰す役割があります。
奥歯が噛み合わないことで、食べ物が細かくすり潰せず、歯の溝や歯と歯の間に食べかすが残りやすいです。
食べかすが残っている時間が長いと、虫歯や歯周病が発症する原因にも繋がります。
顎関節症を引き起こす
噛み合わせの悪さは、顎関節症を引き起こす可能性が高いでしょう。
特に、奥歯の噛み合わせのアンバランスさが長期間続くことで、顎の筋肉への負担が大きくなりやすいためです。
また、顎関節症を放置していると以下のような症状が出ることもあります。
- 頭痛・肩こり
- 首の痛み・腰痛
- 咀嚼困難など
上記のような症状は、奥歯の噛み合わせを正しい位置に整えることで、改善する傾向があります。
天然歯の損傷や痛み
奥歯が噛み合わないことで、他の歯に異常な負担がかかっている状態です。
そのため、次のような症状が出ていませんか?
- 歯の摩耗
- 痛みやしみるといった症状
- 歯が欠ける
- 被せ物の破損など
噛み合わせの悪さは口内のトラブルが起こりやすく、最悪の場合には抜歯になるケースも少なからずあります。
また、治療費がかさむ原因にもなり、将来的に治療費が多く必要になるでしょう。
消化器官への負担
奥歯は咀嚼時に食べ物をすり潰す役割がありますが、噛み合っていない場合は食べ物が大きい状態で胃に運ばれます。
食べ物が大きい状態で体内に入ると、消化するのに時間がかかったり上手く身体に吸収されなかったりといった原因になることも。
しっかりと咀嚼できるようになることで、消化器官への負担が減り身体に栄養が届きやすくなるでしょう。
集中力の低下
不均衡な噛み合わせは、集中力の低下にも影響を及ぼします。
歯根の周りには歯根膜という膜があります。
噛んだ時の刺激が歯根膜を通して脳へと伝わることで、脳の細胞が活発になり集中力が向上します。
しかし、奥歯が噛み合わず歯根膜への刺激が弱いと脳が活発化せず、集中力が続かなくなることも。
奥歯の噛み合わせを整えることで、咀嚼力の刺激がしっかりと脳に伝わり、集中力もアップする傾向です。
噛み合わせを整える代表的な治療法
奥歯の噛み合わせを整える治療は、下記の5つの方法があります。
表側矯正
表側矯正は歯の表面にブラケットを付けた上に、ワイヤーを通して引っ張る力で歯並びをキレイにする方法です。
矯正装置の中でもポピュラーな治療法で、複雑な歯並びにも対応できます。
また他の矯正装置と比較して、安価で済む点がメリットです。
しかし、歯の表面に装置を装着するため、目立ちやすい点がデメリット。
ブラケットを透明なプラスチックやセラミックの素材、ワイヤーをホワイトやゴールドワイヤーに変更することで装置を目立ちにくくできます。
なお、当院では表側矯正を取り扱っています。
表側矯正に興味のある方はこちらのページもあわせてご覧ください。
https://tokyo-cure.jp/ortho/frontside/
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、歯の内側にブラケットやワイヤー装置を付けて歯並びを整える方法です。
歯の内側に装置を付けるため、外側から装置が見えることがほとんどありません。
装置はオーダーメイドのものを使用することで、さまざまな症例に対応できます。
奥歯の細かな微調整が可能で、安定感のある理想的な歯並びに仕上げます。
食べ物が装置に溜まりやすく歯磨きが難しい点はありますが、ワンタフトブラシや歯間ブラシなどを使用することで、口内を清潔に保つことが可能です。
なお、当院ではデジタルを駆使した裏側矯正を実施。
精度の高い装置を使用し、効率的に理想的な歯並びへと仕上げていきます。
当院の裏側矯正について詳しく知りたい方は、こちらのページをご確認ください。
https://tokyo-cure.jp/ortho/about/
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は上あごは内側に、下あごは表側にブラケットやワイヤーを装着して歯を動かす治療法です。
下あごの装置は唇で隠れるため、外側から見えることは少ないですが、大きく笑うと装置が見える可能性があります。
ハーフリンガル矯正は治療費を抑えつつ、装置を目立ちにくくしたい方におすすめの治療法です。
なお、当院ではハーフリンガル矯正を取り扱っています。
治療内容や費用等について知りたい方は、こちらのページを一読ください。
https://tokyo-cure.jp/ortho/halflingual/
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は複数のマウスピースを指定された日数で、交換しながら歯並びを少しずつ整えていく治療法です。
透明なマウスピースは付けた見た目が自然で、矯正していることがわからないほどです。
また、マウスピース型矯正は奥歯を1本ずつ動かせるため、微調整をしながら噛み合わせを正しい位置に移動できます。
ただし、マウスピース型矯正は1日に20時間以上の装着や1週間〜2週間に1回、マウスピースを交換するなどの自己管理が必須です。
なお、当院ではマウスピース型矯正を実施。
3Dを使用し、治療途中や最終的な歯並びをシミュレーションで確認できます。
当院のマウスピース型矯正の内容について、興味のある方はこちらのページも一緒にご覧ください。
https://tokyo-cure.jp/ortho/mouthpiece/
外科的矯正
外科的矯正は、あごの一部分を除去する処置と矯正装置を付ける治療を組み合わせた治療法です。
奥歯の噛み合わせが悪い原因が骨格にある場合は、外科処置が必要なケースも少なくありません。
外科的矯正は装置を付けてある程度歯並びが整った後、外科処置を行い装置を装着して、最終的な歯並びの調整をするといった流れが一般的。
しかし、この方法では治療期間が長く、患者さんへの負担が大きくなる傾向です。
そこで当院では、サージェリーファーストという方法を取り入れています。
サージェリーファーストとは外科処置を先に行った後に、装置を使い歯並びをキレイにする方法のこと。
外科手術を先に行うことで、早期に見た目を改善できるのが魅力です。
また、装置を使った治療が1回で済むため患者さんへの負担を軽減できます。
当院の外科的矯正について詳細を知りたい方は、こちらのページを確認しましょう。
https://tokyo-cure.jp/ortho/surgery/
まとめ
奥歯の噛み合わせは、矯正治療で改善するのがおすすめです。
噛み合わせの悪さは口内だけでなく、全身にも影響を与える可能性があるためです。
噛み合わせの悪さは自覚しにくいため、治療に踏み出しにくいと思います。
しかし、奥歯が噛み合わない期間が長いほど、歯への負担が大きく将来的に歯を失う可能性も否定できません。
まずは相談だけでも構いません。現状の歯並びについて知ることから始めましょう。
当院の無料カウンセリングはこちらから→https://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=4491&_gaid=1994741045.1630053885