投稿日：2021.10.19

矯正治療中冷たいものがしみる

皆さま、こんにちは！
東京八重洲キュア矯正歯科です。

今日はよく聞かれる、矯正治療中の「しみる」ついてお話します。
矯正治療中、歯がしみるといった経験はありませんか？この「しみる」は、矯正治療中にもよ
く起こる悩みの一つです。まるで、歯がちょっぴり敏感になっているような感じでしょうか。

この記事では、この「しみる」原因をわかりやすく解説し、あなたにぴったりの対策方法をご
紹介します。矯正治療を快適に過ごせるように、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

なぜ矯正中に歯がしみるの？

矯正治療中、冷たいものを口にしたり、歯ブラシが当たるだけで鋭い痛みを感じることがあり
ますよね。これは「知覚過敏」といい、歯に様々な刺激が加わった際に過剰に反応して、痛み
やしみる不快感を引き起こす症状のことです。​

 

歯の移動による変化

矯正治療では、歯を理想的な位置に移動させるために、歯に力を加えます。この力によって、
歯や歯ぐきに様々な変化が起こり、歯が敏感になることで「しみる」症状が現れるのです。
矯正治療が知覚過敏を引き起こす主な原因
矯正治療が知覚過敏を引き起こす原因について、主に以下のようなものがあります。

１．エナメル質の摩耗

矯正装置と歯が擦れることで、歯の表面の組織であるエナメル質が薄くなることがあり
ます。これにより、歯の内部の組織である象牙質から歯の神経に刺激が伝わりやすくな
るのです。

２．歯肉の退縮

歯の移動に伴い、歯ぐきが後退し、歯の根元の部分が露出します。歯ぐきの下の部分は
エナメル質で保護されていないため、象牙質を通じて歯の神経に刺激が伝わりやすいの
です。​​

３．歯根膜への刺激
歯を動かす際に、歯を支えている歯根膜に力が加わり、神経が過敏になることがありま
す。

その他の原因
矯正治療以外にも、様々な原因で知覚過敏は起こります。
● 歯磨きの力が強すぎる
ゴシゴシと強く磨きすぎると、歯の表面のエナメル質が削れてしまい、知覚過敏を招く
ことがあります。

● 歯ぎしりや食いしばり
無意識に歯を食いしばる習慣があると、歯に強い力が加わるため、エナメル質がすり減
ってしまい歯の神経を刺激し、痛みを生じさせることがあります。

● 歯周病による歯ぐきの後退
歯周病によって歯ぐきが後退し、象牙質が露出すると刺激が伝わりやすくなり、しみる
症状がでます。

● 酸蝕症（さんしょくしょう）
酸性の飲み物や食品を頻繁に摂取することで、歯の表面が敏感になり、歯がしみること
があります。

 

知覚過敏の症状

知覚過敏の症状は、人によって異なりますが、一般的には以下の様な症状が現れます。

①　冷たいものがしみる
これは最も一般的な症状です。アイスや冷たい飲み物を飲んだ時などに、歯がズキッと痛むこ
とがあります。

②　熱いものがしみる
冷たいものだけでなく、熱いものも刺激になることがあります。

③　甘いものがしみる
糖分を含む食品が歯に付着すると、​​​​​​一時的に歯が酸性に傾き、敏感になることがあります
。
④　酸っぱいものがしみる
レモンやオレンジなどの酸性の食品も、知覚過敏を悪化させることがあります。

⑤　歯ブラシが当たるだけで痛い
歯ブラシの毛先が歯に触れるだけで、痛みを感じることもあるのです。

 

知覚過敏の特徴

知覚過敏は、冷たいものや熱いもの、酸っぱいものなど、外部からの刺激を受けたときにのみ
、歯がしみたり痛んだりする一時的な症状です。刺激がなくなると、通常は数秒から数十秒で
痛みは治まります。つまり、知覚過敏による痛みは、虫歯や歯周病による痛みのように、常に
痛みがあるわけではありません。慢性的な痛みではなく、特定の刺激に対して過敏に反応して
いる状態と言えるでしょう。

 

知覚過敏の対処法

知覚過敏を我慢していると、治療に対するモチベーションが下がってしまったり、日常生活に
も支障が出てしまうことも。そこで、知覚過敏を予防・改善するための対策をいくつかご紹介
します。

 

自宅でできる対処法

● 知覚過敏用の歯磨き粉を使用
知覚過敏用の専用歯磨き剤には、歯の表面に薄い膜を作り、刺激から歯を守る成分が含
まれています。 硝酸カリウムや乳酸アルミニウムを含む歯磨き剤を使用することで、
露出した象牙質をカバーし、症状を和らげます。まるで歯に優しいお布団をかけてあげ
るようなイメージですね。

 

● 正しい歯磨き方法
歯ブラシを強くゴシゴシ磨かず、優しく磨きましょう。柔らかめの歯ブラシを使用する
こともおすすめです。

● 唾液の活用
よく噛んで食事をする、キシリトールガムを噛むなどして唾液の分泌を促しましょう。
唾液には再石灰化を促す働きがあります。

● フッ素の使用
歯磨き後に市販のフッ素ジェルを塗布することで、歯を強化し、刺激に対する抵抗力を
高めます。
知覚過敏は、適切な対処を行うことで、症状を軽減することが可能です。しみるのを我慢せず
、適切な対処法を知っておきましょう。

 

矯正治療中も笑顔で過ごせるように！当院のサポート

当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて治療計画を立て、歯列矯正中の悩みを軽減でき
るようサポートいたします。

● 丁寧なカウンセリング: 患者様の不安な点や疑問点を丁寧に聞き、分かりやすくご説明
します。
● 痛みの少ない治療: 専用の治療機器を使用し、痛みに配慮した治療を行います。
● 定期的な検診: 定期的に状態をチェックし、必要に応じて適切な処置を行います。

矯正治療で得られるもの
矯正治療は、美しい歯並びだけでなく、自信や笑顔を取り戻すきっかけとなります。

１．自信を持って笑える
歯並びが改善されることで、自信を持って笑顔になれるようになります。

２．コミュニケーションが楽しくなる

歯並びが気になることでコミュニケーションを避けてしまう人もいますが、矯正治療す
ることによって積極的にコミュニケーションが取れるようになります。

３．一生の宝物、美しい歯
矯正治療で得た美しい歯は、一生大切にしていきたいものです。

 

まとめ

知覚過敏は、歯の表面のエナメル質が摩耗したり歯ぐきが後退したりすることで、歯が外部か
ら刺激を受けやすくなり、「しみる」と感じる症状です。矯正治療以外にも、様々な原因が考
えられます。

また、矯正治療中に起こる知覚過敏でも、適切な対策を行うことで、ほとんどの場合は軽減す
ることができます。大切なのは、早めに歯科医師に相談し、自分に合った治療や対処方法を見
つけることです。

当院では、患者様が快適に治療を受けられるよう、全力でサポートいたします。お気軽にご相
談ください。ぜひ、矯正治療中も快適な生活を送りましょう。

 

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