ただ、治療開始後、「非抜歯だと口元の突出感が出る場合がある」と聞き、不安になりました。現在もEラインからわずかに口元が出ていることもあり(上下顎前突?出っ歯ではないと思うのですが下顎がない感じです)、これ以上前に出てしまうのは避けたいです。
担当医に相談したところ、
・出来るだけ非抜歯で、隙間を作るのはディスキングで対応する。
・ディスキングの場合2ミリ程度の隙間が必要
・下顎の突出感について不安があるのであれば、下の前歯を一本抜歯して隙間を作って、形を整えていく。
とのことでした。
2ミリの隙間をディスキングで作ることはできるのでしょうか(最大何ミリまで隙間は作れるのでしょうか)。また、1本だけの抜歯では上下の歯の数のバランスがとれなくなるのではないかと不安です。
ディスキングとはIPR(Inter Proximal Reduction)、ストリッピングとも呼ばれ、歯のエナメル質部分をわずかに削ることで、歯の幅(大きさ)を整え、歯列にスペースを作る施術のことです。
エナメル質の厚さには個人差がありますが、大体1〜2ミリほどです。矯正治療のディスキングで削るのは0.25ミリくらいまでですので、歯1本当たり0.5ミリから1ミリは作れます。したがって数本に対してディスキングを行えば、歯列全体に2ミリの隙間を作るのは問題ありません。ただし、今の口元が気になっていて、口元を改善させたいということであれば抜歯の必要性もあるかもしれません。
合わせて「非抜歯矯正の場合、口元が前に出る可能性は?」や「口元を引っ込めたい。矯正で抜歯は必要?」もご覧ください。
下の歯1本を抜いて叢生を整えることはほとんどありません。下の前歯が先天的にないなどの場合は下の前歯3本でかませることはありますが、一般的には左右の小臼歯を抜きます。理由としては、前歯1本だけを抜いた場合、上下前歯のサイズバランスが悪くなってしまうからです。また、奥歯が理想的な位置の場合、下の前歯だけを抜いてしまっては出っ歯になってしまいます。
現在の治療に何らかの疑問をお持ちの場合、東京八重洲矯正歯科ではセカンドオピニオンも受け付けております。患者さまの実際の歯並びや現在行われている治療についての詳細をお聞きし、治療方針として妥当かどうか、他に選択肢があるかどうかなどを第三者的立場からお伝えいたします。
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