投稿日:2024.6.7
口元が出ているのは「出っ歯」が原因?
口元がモコっと出ていると横顔が目立ちやすく、気になってしまうことも少なくありませ
ん。
出っ歯の場合も口元の突出感が目立つ場合がありますが。それ以外にも原因がある場合が
あります。
そこで今回は、口元が出ている原因と治療法について詳しくご紹介します。
口元が出る4つの原因とは?
目次
1 出っ歯が原因
出っ歯は、下の前歯より上の前歯が突出している状態で「オーバージェット」ともいわれ
ます。
歯の大きさや角度が原因で出っ歯になる場合があります。
出っ歯の症状の程度によっては、前に突出しているため、口元が出て見えることがありま
す。
2 上下の歯が出ている
上下の歯が前に出ている状態を「上下顎前突」といいます。
上下の歯が前に出ているため、正面から見た時は上の前歯だけが出ている出っ歯より目立
ちにくいですが、横顔を見た時に口元の突出感が目立ちやすい口元です。
3 鼻・唇・人中の問題
口元は、顔のバランスによっても変わって見えてきます。
鼻が低い・鼻の下のラインの人中が厚い・唇が分厚いなどの要因でも口元が出て見える場
合があります。
正面から見た時には分かりにくいですが、横から見た時に気になりやすいといわれていま
す。
気になる方は、横顔の美しさの指標といわれている「Eライン」があります。
・Eライン
鼻先から顎の先まで一直線に結んだラインをEラインといいます。
このラインの内側に口元があると横顔が美しいとされています。
日本人は鼻が低い傾向にあるためラインの内側だけでなく、ラインに触れる程度でもよい
でしょう。
口元がはみ出ていると、出っ歯や受け口などの歯並びの不正がある可能性があります。
人差し指を当てて、ラインのどの部分に口元があるか確認すると、口元が出ているか確認
ができます。
4 骨格が原因
骨格的な要因で、歯ぐきの骨の部分が出ていると口元が突出して見えます。
口元が出ている方の治療法
・歯が原因で口元が出ている場合
「出っ歯」や「上下の歯が出ている」場合には、歯並びを整えると口元の出ている部分の
改善も見込めます。
口元が出ている方の場合、抜歯矯正になる可能性がありますが、そのスペースに歯を動か
して歯並びが歯列に整うように矯正治療を行います。
抜歯矯正を含むすべての矯正方法で、治療計画を立案して、治療のご説明・同意を得て~
治療をスタートしていますので、ご安心ください。
・鼻・人中・唇の場合
歯と骨格に問題がなく、口周りの鼻や人中、唇の場合には矯正治療の必要はありません。
これらの改善を希望される場合には、美容外科の診療範囲になります。
・骨格が原因の場合
骨格の改善が必要な場合には、外科矯正が必要なケースもあります。
ただし、歯の角度などを矯正治療で整えることで、改善する場合もあります。
患者さまがどの程度の治療をご希望なのかご相談して、よりよい治療をご提案いたします
。
口元が出ているとどのような影響がある?
・コンプレックスになりやすい
口元は、顔の中で印象を大きく左右する部分です。
口元が出ていると、笑った時に手で口を覆ってしまったり、人前で話すことが苦手になっ
てしまったりすることがあります。
また、横顔を見られることにコンプレックスを抱きやすくなります。
口元は常に見えている部分のため、コンプレックスを感じながら過ごすのは精神的な負担
になる場合があります。
口元の突出感が改善されると、シャープな印象になります。
また、歯並びもきれいになるため、笑顔に自信を持ちやすくなります。
・デメリットの多い「口呼吸」になりやすい
口元が出ている方は、前歯の噛み合わせのバランスが崩れていることが多く、唇が閉じに
くくなります。
そうすると、通常は鼻で呼吸をする鼻呼吸が正しいのですが、口呼吸になりやすくなって
しまいます。
口呼吸はデメリットが多く、お口の中が乾燥しやすくなるため、唾液の働きが弱くなりま
す。
唾液には、汚れを流す働きや歯の再石灰化を促進する働きなど、お口の環境を整える効果
が期待できます。
しかし、口呼吸をしていると、唾液が減少するため、むし歯や歯周病のリスクが高くなり
ます。
また、歯並びは唇の適度な圧でバランスを保っています。
口が開いたままになっていると、頬や唇からの圧がかからないため少しずつ歯並びが悪く
なります。
そうすると、噛み合わせのバランスも崩れて、お口の環境が悪くなります。
・ほうれい線が目立ちやすくなる場合がある
口が閉じにくいと、お口がぽかんと開いた状態になりやすくなってしまいます。
そうすると、口周りに筋力が低下しやすくなり、口元のたるみやほうれい線につながりや
すくなります。
・むし歯や歯周病になりやすい
口呼吸をしていると、お口が乾燥しやすくなり、むし歯菌や歯周病菌が増殖しやすい環境
になります。
そうすると、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
口元を引っ込めるためにはどのような治療をするの?
口元を引っ込めるためには、主にワイヤー矯正治療を行います。
・ワイヤー矯正とは
歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーを使い、適切な力をかけて歯を動か
す方法です。
ワイヤー矯正にも3つの種類があり「表側矯正」「裏側矯正」「ハーフリンガル矯正」が
あります。
表側矯正
歯の表側にワイヤーとブラケットの矯正装置をつける方法です。
歴史のある方法で、適応できる症例の数が多く、幅広い歯並びに対応しています。
矯正装置が舌側につかないため、滑舌に影響が出にくいといわれています。
ただし、表側に矯正装置をつけるため、装置が目立ちやすいデメリットがあります。
装置の見た目に関しては、透明や白の審美ワイヤーやブラケットも選択できるようになり
、改善されつつあります。
裏側矯正
歯の裏側にワイヤーとブラケットの矯正装置をつける方法です。
歯の裏側に矯正装置がつくため、装置が目立ちにくくなります。
ただし、表側矯正と比較すると、歯の裏側に装置をつけるため、技術力が必要になります
。
そのため、表側矯正より裏側矯正が費用の高い傾向になります。
また、舌に装置が当たりやすいため、慣れるまで滑舌に影響が出る場合があります。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正のメリットを組み合わせた矯正方法です。
上の前歯は歯の裏側に矯正装置をつけて、下の前歯は表側に矯正装置をつけます。
見た目が分かりやすい上の歯の裏側に装置をつけることで目立ちにくくなります。
また、下の歯はあまり見えないため、表側に装置をつけますが、その分舌に触りにくくな
るため、滑舌に影響が出にくいです。
症状によっては、マウスピース矯正が適用になる場合もあります。
マウスピース矯正
患者さまのお口の中をスキャンして、ぴったり合ったマウスピースを作製し、段階的に形
の違うマウスピースに交換して歯を動かす矯正方法です。
透明のマウスピースを使用するため、矯正中の見た目もほとんど分かりにくい方法です。
また、取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
ただし、20~22時間の装着が必要のため、食事や歯磨きの後は必ず装着しますが、「ちょ
っとくらい……。」と装着時間が短くなってしまうと治療計画通りに歯が動かなくなって
しまいます。
そのため、きちんと自己管理ができる必要があります。
【まとめ】
口元が出ている場合には、いくつか原因があります。
歯並びによるものの場合には、矯正治療をすることで口元の突出感の解消が見込めます。
口元が顔の印象を大きく変えるため、気になる方は当院にお気軽のご相談ください。
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