投稿日:2024.11.27
ハーフリンガル矯正は本当に目立ちにくいで すか?
皆様、こんにちは!
東京八重洲キュア矯正歯科でございます。
今回は、ハーフリンガル矯正についてご紹介いたします。
歯列矯正は治療期間が長く、装置を付けた時の見た目を重要視する傾向がありますが、金銭
的に難しいと感じている方も少なくありません。ハーフリンガル矯正は費用を抑えつつ、装
置が目立ちにくいといった特徴がある治療法です。
とはいえ、ハーフリンガル矯正の目立ちにくさが、どの程度なのか気になる方も多いと思い
ます。そこで今回は、ハーフリンガル矯正の目立ちにくさについて解説します。歯並び別の
装置の目立つ度合いやハーフリンガル矯正がおすすめな人などもあわせて紹介致します。
ハーフリンガル矯正を検討している方は、是非この記事を参考にしてください。なお、当院
の歯列矯正については下記のページに詳しく記載しています。矯正治療の流れやサポート体
制などが気になる方はあわせて確認してください。
目次
ハーフリンガル矯正とは?
ハーフリンガル矯正とは上あごは歯の裏側、下あごは表側にブラケットやワイヤー装置を付
けて、歯並びをキレイにしていく治療法のことです。片あご(ハーフ)だけ歯の裏側(リン
ガル)に装置を付けることから、ハーフリンガルと呼ばれています。
ハーフリンガル矯正は唇で歯面が隠れる下あごの表側にワイヤー装置を付けるため、矯正装
置が目立ちにくい点が魅力。他にも、以下のような特徴があります。
● 裏側矯正より費用を抑えられる
● 食事を楽しめる
● 発音障害のリスクが低い
● 歯磨きケアが難しい
歯並び別、ハーフリンガル矯正の目立ちやすさ
歯並びの状態によって装置を付けた時の目立ちやすさが違います。ここでは、歯並びの症例
別にハーフリンガル矯正装置を装着した場合の目立ちやすさについて詳しく解説します。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突とは、上の前歯が前に突き出ている状態のこと。馴染みのある言い方では「出っ歯
」と呼ばれている歯並びです。
上顎前突の歯並びでハーフリンガル矯正をした場合には、前に突き出ている上あごには内側
に装置が付くため、装置が目立つ心配はありません。下あごは表側に装置が付きますが、下
唇で隠れて目立ちにくいでしょう。
また上顎前突の歯並びは、ハーフリンガル矯正が適しています。歯は装置が付いている方向
に、動きやすいといった性質があります。
歯の内側に装置を付けると、出ている前歯を内側に引き込んで効率的に歯を移動できるため
、治療期間の短縮になることがあります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎前突とは下あごの前歯が上あごの前歯より、前に出ている状態のことです。別名「受け
口」や「しゃくれ」とも呼ばれます。
下の前歯または下あごが前に突き出ているため、正面からより横顔からのラインが特徴的で
コンプレックスに感じている方も少なくありません。下顎前突の歯並びでハーフリンガル矯
正をする場合には、装置が目立ちやすい傾向です。
ハーフリンガル矯正では、下あごの表側ブラケットやワイヤー装置を装着します。下あごが
前に出ていると、唇で装置が隠れずに見える可能性が高いです。
上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)
上下顎前突とは、上下の前歯もしくは上下のあごが前に突き出ている状態のこと。口元が前
に突き出ていることから「口ゴボ」と呼ばれます。しっかりと唇を閉じようとすると、膨ら
みのある猿のような口元になりやすいのが特徴。
上下顎前突の歯並びでハーフリンガル矯正をすると、装置が目立つリスクがあります。下あ
ごが突き出ていて、ブラケットやワイヤーといった器具が露出する状態になるためです。
開咬(かいこう)
開咬とは、上下の前歯の間に大きく隙間がある状態のことです。奥歯で噛んでも上下の前歯
は噛み合わないため、前歯で食べ物を掴んだり噛み切ったりできないのが特徴。
開咬でハーフリンガル矯正を行う場合には、装置が目立つケースがあります。たとえば、軽
度の開咬では、下あごの表側にブラケットやワイヤー装置を付けても唇で装置が隠れるため
ほとんど目立ちません。
しかし、重度の開咬は前歯が外側に突き出ていることが多く、装置が唇で隠れずに目立って
しまうケースも少なくありません。
叢生(そうせい)
叢生とは、歯があちこちの方向に生えている状態のこと。乱杭歯(らんくいば)や八重歯も
叢生の一種になります。
歯が重なって、ごちゃごちゃしている見た目から「ガチャ歯」とも呼ばれることがあります
。叢生の歯並びでハーフリンガル矯正を行う場合は、装置があまり目立たないケースが多い
でしょう。
ハーフリンガル矯正ができない歯並び
ハーフリンガル矯正は幅広い症例に対応できる治療法ですが、適応できない歯並びがありま
す。それは過蓋咬合(かがいこうごう)と呼ばれる歯並びです。
過蓋咬合とは噛んだ時に下の前歯が見えないほど、上の前歯で覆われている歯並びのことで
す。つまり、噛み合わせが深い状態のこと。
下あごの表側に付けている装置が、食事や無意識に噛んだ際に上の歯に当たって装置が外れ
たり壊れたりする可能性が高いため、過蓋咬合ではハーフリンガル矯正ができません。
ハーフリンガル矯正がおすすめな人は?
ハーフリンガル矯正が適している人の特徴は、以下のとおりです。
● 矯正費用を抑えたい人
● 接客業や人前に出る仕事をしている人
● 自己管理が苦手な人
それぞれの特徴について詳しく解説します。
矯正費用を抑えたい人
歯列矯正は、基本的に自費診療になります。裏側矯正(舌側矯正)は上下の歯の内側に装置
を付けるため、オーダーメイドの装置や歯科医師の技術が必要で費用が高額になる傾向です
。
ハーフリンガル矯正では片あごのみオーダーメイドの装置を使用するため、裏側矯正と比較
して費用を抑えられます。ハーフリンガル矯正の費用相場は900,000円〜1,300,000円です
。
なお、参考までに当院のハーフリンガル矯正費用は1,287,000円(税込)になります。
接客業や人前に出る仕事をしている人
ワイヤー矯正の中でもハーフリンガル矯正は、発音に影響が出にくい治療法です。言葉の発
音で重要なのは舌の動きで、舌の使い方によって滑舌が悪い、舌足らずな話し方になります
。
下あごには表側に装置を付けるため、舌の動きを制限せず今までと同じように発音できます
。発音に影響が出にくいため、接客業や人前で話すような仕事をしている方におすすめの治
療法です。
自己管理が苦手な人
近年では矯正装置が目立ちにくい治療法として、マウスピース型矯正が人気な傾向です。マ
ウスピース型矯正は形の違うマウスピースを交換しながら、少しずつ歯並びを整えていく治
療です。
使用するマウスピースは透明で、歯に装着しても他人から矯正していることがほとんどわか
らない点がメリット。ただし、マウスピース型矯正は自己管理が必須です。
食事や歯磨きの際には取り外しができる分、1日に20時間以上の装着や指定された日数でマ
ウスピースを自身で交換する必要があります。装着時間や交換の管理ができない場合には歯
が動かず、治療期間が延びるといったトラブルに繋がることも少なくありません。
また、予定していた治療計画と大幅にズレた場合はマウスピースを作り直すため追加で費用
がかかることも。いっぽうでハーフリンガル矯正は装置を歯に固定するタイプで、自己管理
は必要ありません。
月に1度の来院時に歯科医師が調整を行うため、自己管理に自信がなく目立ちにくい方法で
矯正治療をしたい方は、ハーフリンガル矯正がおすすめです。
ハーフリンガル矯正を選ぶ時の3つの注意点
ハーフリンガル矯正を選ぶ際には、次の3つのことに注意しましょう。
● 矯正装置の見えやすさの確認
● 歯並びの状態にあわせたアドバイスを聞く
● 見た目以外のメリット・デメリットを確認
それぞれについて詳しく解説します。
矯正装置の見えやすさの確認
人によって歯並びや口元の状態は違い、装置を付けた時の目立ちやすさも変わります。笑っ
た状態や大きく口を開けた時など、装置を付けた場合の口元を事前に確認しましょう。
また、ワイヤー矯正の装置はプラスチックやセラミックのブラケット、白いワイヤーに変更
することで目立ちにくくできます。歯科医院によっては取り扱っていないケースもあるため
、目立ちにくい装置が可能なのかを担当医に確認しましょう。
歯並びの状態にあわせたアドバイスを聞く
自身では出っ歯の歯並びと思っていても精密な検査の結果、出っ歯と叢生が混合している歯
並びの状態だというケースも少なくありません。
歯並びの状態が複雑になっているほど矯正装置が目立つことがあるため、自身の要望を伝え
つつ、担当医のアドバイスをしっかりと聞きましょう。
見た目以外のメリット・デメリットを確認
歯列矯正は見た目の状態に注目を集めがちですが、ライフスタイルに合った装置なのかも大
切な要素になります。たとえば料理人として働いている方は、マウスピース型矯正が適して
いない可能性があります。
料理の味見をすることがあると思いますが、基本的にマウスピースを装着したままの食事は
できません。味見の度にマウスピースを外せますが、付け忘れやマウスピースを紛失する可
能性があり、計画的に治療が進まないトラブルに繋がりやすいです。
歯列矯正は治療期間が長くなるため、見た目以外の特徴についても考えることが大切です。
ハーフリンガル矯正でよくある質問
ここではハーフリンガル矯正について、よくある質問を紹介します。
ハーフリンガル矯正は治療期間が長くなりますか?
Aハーフリンガル矯正だからと言って、治療期間が長引くことはありません。ハーフリンガ
ル矯正の治療期間は下記の年数を参考にしてください。
● 部分矯正:5ヶ月〜1年半
● 全体矯正:1年〜3年
抜歯をせずにハーフリンガル矯正はできますか?
Aハーフリンガル矯正は、非抜歯の状態でも治療が可能です。どこまでの歯並びを追求する
かによって治療内容は変わってきますが、抜歯以外にもIPR(ディスキング)や奥歯側に歯
を移動させるなどの方法で歯を動かすスペースを確保できます。
ハーフリンガル矯正に年齢制限はありますか?
Aハーフリンガル矯正に、年齢制限はありません。そもそも、歯列矯正に明確な年齢制限は
なく極端ではありますが、80代の方でも健康な歯とあごの骨であれば歯列矯正は可能です
。
まとめ
ハーフリンガル矯正は歯並びや唇など口元の状態、金属またはセラミックの装置を使用する
かによって目立ちやすさが異なります。矯正治療を開始してから、装置の変更は費用や期間
がかかり現実的ではありません。
そのため矯正治療を始める前に、装置を付けた時の口元の状態をしっかり確認しておきまし
ょう。なお、当院ではハーフリンガル矯正を取り入れています。治療に対する疑問点があり
ましたら、いつでもご相談ください。
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