投稿日:2025.4.15
倒れた奥歯を歯列矯正で起こすことはできる?
皆様、こんにちは。
大久保ビルディング6階にある【東京八重洲キュア矯正歯科】です。
歯並びが悪くて歯列矯正を考えている方も少なくありません。
「奥歯が倒れていて歯列矯正で起こせるのか心配」なケースもあるでしょう。
そこで今回は、倒れた奥歯を歯列矯正で起こすことはできるか、奥歯が倒れる原因、倒れた奥歯を放置するリスク、奥歯が倒れているときの矯正方法を解説します。
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倒れた奥歯を歯列矯正で起こすことはできるの?
倒れた奥歯を歯列矯正で起こすことはできるか心配な方もいらっしゃるでしょう。
奥歯が倒れていても歯列矯正で改善することは可能です。
ただし、顎の骨や歯の本数など総合的に精密検査した上で治療を進めますので、状態によっては外科手術も併用した歯列矯正を行うこともあります。
また、倒れた奥歯は自然には改善することはほとんどなく放置しておくとより歯並びが悪くなる可能性もあります。
そのため、奥歯が倒れて生えてきた方や徐々に奥歯が倒れてきたと感じている方は一度矯正歯科に相談するとよいでしょう。
奥歯が倒れる原因
奥歯が倒れる原因は以下が挙げられます。
親知らず
親知らずが生えて奥歯が倒れることがあります。
そもそも親知らずは1本も生えない方もいれば、最大で上下左右に1本ずつ計4本生える方もいらっしゃいます。
親知らずを省いた永久歯の本数は28本ですが、親知らずが生えると32本となり歯の本数が多くなります。
そして親知らずは18歳すぎで生える傾向があり、人によっては20代後半で生えてくることも。
親知らずは一番奥から生える永久歯のため、生えるころには顎の骨の成長も終わっているためスペースが不足してしまうのです。
その結果親知らず自体が斜めに生えてきたり、手前の7番目の歯に引っかかり顎の骨の中に埋まったままになったりすることも。
このように親知らずはスペースが不足することで倒れて生える傾向があり、大人になってから歯並びが悪くなったと感じる方もいらっしゃるのです。
親知らずのみならず他の歯も親知らずに押されて歯並びが乱れる原因にもなります。
顎が小さい
顎の大きさも奥歯が倒れることと関係があります。
上の顎は12歳くらいまで頭蓋骨と一緒に成長し、下の顎は18歳くらいまで身体と共に成長をします。
この時期に健全に顎が成長しないと、すべての歯が並ぶスペースが不足して奥歯が倒れることがあるのです。
歯列矯正は歯を整える治療のため顎が小さい場合は、抜歯をしてすべての歯が並ぶスペースを作り出すご提案をさせていただくことがあります。
歯が大きい
歯が大きすぎると奥歯が押されて倒れることがあります。
平均的な歯の大きさは以下を参考にしましょう。
・上の前歯:横幅8~9mm・高さ10~12mm
・下の前歯:横幅6~7mm・高さ9~11mm
抜けた歯の放置
虫歯や歯周病、破折などのトラブルにより天然歯を抜いたことがある方は、早めにその後の治療を進めましょう。
歯を抜いた場所を放置しておくと隣り合う歯が空いたスペースに移動して倒れこんでくることがあります。
そのため、抜いた部分は放置せずに「入れ歯」「インプラント」「ブリッジ(被せ物)」で補うことが望ましいです。
歯周病や虫歯になっている
歯周病や虫歯になっていると奥歯が倒れるリスクが高まります。
歯周病と虫歯は細菌感染症のひとつで、しっかりセルフケアができていないことでお口の中で細菌が増殖して発生します。
歯周病の場合は歯の周りの歯ぐきの出血や腫れだけではなく、歯を支えている顎の骨は溶かされてしまい歯が動いたり、歯が抜け落ちたりする恐ろしい病気です。
お口の中の健康状態が悪いと歯並びが乱れる原因となるため、早めに治療しましょう。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりにより奥歯が倒れることがあります。
歯ぎしりとは歯と歯を無意識のうちにこすり合わせてしまう癖のことで、食いしばりは上下の歯を必要以上に力を入れて噛みしめてしまう癖です。
歯ぎしりや食いしばりが習慣化している方は、徐々に歯並びが乱れて奥歯が倒れることもあるのです。
生まれつき斜めに生えてきた
生まれつき奥歯が斜めに生えてくることもあります。
奥歯が斜めに生える原因としては乳歯の早期喪失が挙げられます。
乳歯を虫歯などで早期に失うとその後に生える永久歯が道しるべである乳歯を見失い歯並びが乱れるのです。
倒れた奥歯を放置するリスク
それでは倒れた奥歯を放置するとどのようなリスクがあるかチェックしてみましょう。
口腔内が不衛生になる
倒れた奥歯を放置しておくとお口の中が不衛星になることがあります。
倒れた奥歯と歯ぐきの間に食べかすが詰まりやすく、食べかすを取り除こうとしても清掃がしにくい傾向があります。
そして倒れた奥歯を放置すると食べかすの中で細菌が増殖して虫歯や歯周病などの病気になるリスクも高まります。
歯並びがより悪くなる
倒れた奥歯を放置しておくとより奥歯が倒れこんだり、手前の歯が押されて他の歯も歯並びが悪くなったりします。
歯並びがより悪くなるのは避けたい場合は、早めに倒れた奥歯を改善しましょう。
歯の寿命が縮まる
倒れた奥歯と手前の歯の間には空間ができて食べかすや歯垢が詰まり清掃不良になりやすいです。
そのため、倒れている奥歯やその手間の歯は虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
歯の寿命を考えると歯並びを整えることは大切です。
奥歯が倒れているときの矯正治療
奥歯が倒れているときの当院で行える矯正治療は以下が挙げられます。
ワイヤー矯正治療
歯並びが悪いときの一般的な矯正治療として広く知られているのはワイヤー矯正治療です。
ワイヤー矯正治療は歯に装置を固定してワイヤーを交換することで歯並びを整える方法です。
当院では歯の表面に装置を固定する「表側矯正」に加えて、歯の裏に装置を固定する「裏側矯正(舌側矯正)」という目立ちにくい装置もご用意しています。
マウスピース型矯正治療
マウスピース型矯正は、歯型の透明のトレーを交換することで歯並びを整える方法です。
取り外し式の装置のためご自分で管理することが必要になります。
1日20時間以上は装置を装着して歯並びを整えます。
奥歯の倒れ具合によってはマウスピース型矯正が適応されないこともありますので、まずはご相談ください。
コンビネーション矯正
マウスピース型矯正だけでは歯並びを整えることが難しい場合でも、ワイヤー矯正治療と組み合わせる「コンビネーション矯正」であれば治療が進められることもあります。
最初に倒れている奥歯をある程度起こせるようにワイヤー矯正治療を行った後に、目立ちにくいマウスピース型矯正に移行する方法です。
アンカースクリュー矯正
ワイヤー矯正装置だけでは奥歯を起こすことが難しい場合は、アンカースクリューという
小さなチタン製のネジを動かしたい歯の近くの顎の骨に埋め込み利用します。
アンカースクリューを固定源として奥歯を起こして歯並びを整えます。
奥歯が倒れているからといって皆様に使用するわけではありません。
カウンセリングや精密検査の後に治療計画をご説明します。
まとめ
奥歯が倒れておりお困りの方は矯正歯科にご相談にお越しください。
まずは、カウンセリングで歯並びの状態や治療への疑問点などじっくりお話しさせていただきます。
治療を前向きに考えられる方は精密検査のご予約をお取りいただきます。
倒れた奥歯は放置すると他の歯並びも悪くなるばかりか、歯の寿命にも悪影響を及ぼしますので、早めに歯列矯正で改善するのが望ましいです。