投稿日:2024.5.31
出っ歯と受け口の両方になることはあるの?
歯並びがよくても、受け口や出っ歯でお顔の印象にコンプレックスを持っている方も多いのではないでしょうか?
出っ歯は前歯が目立ちますし、受け口では下あごが強調されるのでそれぞれ気になりますが、出っ歯と受け口の両方なることがあるのかも気になりますよね・・・。
今回は、受け口と出っ歯になる可能性や原因、治療方法はどのようなものがあるのか?などについてご説明していきます。
鏡を見るたびに自分の容姿が気になったり、解決方法が知りたい!と思っている方にとって有益な情報になるかと思います。
ぜひ、最後までご覧いただき参考にしてみて下さいね。
目次
受け口と出っ歯の両方になることはある?
結論、出っ歯と受け口、両方になることもあります!
出っ歯は上の歯が前に出っ張っていて、受け口は下あごが前に出ていますが、どちらか一方の状態の方もいれば、上下とも前に突出している状態の方もいます。
このようなお口の状態を「上下顎前突」といいます。
<上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)ってどういう状態?>
上の歯やあご、下の歯やあごの上下が前に出ている状態になると「上下顎前突」となります。
両方の条件が同時に揃ってしまうと、口元が全体的に前に出ているお顔立ちになりゴボっと前に突出感の印象を与えることになります。
物を噛みちぎるのが難しかったり、口が閉じにくかったり、笑ったときに引きつりがちになったりと日常生活でも困ることが多くなるでしょう。
<美しい口元の条件ってあるの?>
正しい噛み合わせは、上の歯が下の歯を覆っていて下の顎よりも、上の顎の方が前に出ている状態になります。
このような口元だと、笑ったときや横から見たときの印象がとてもキレイになります。
エステティックライン(Eライン)ともいって、鼻先と唇・あご先を結んだ線が斜めに走るラインが整っていると美しい顔立ちとして映えます。
唇の両端を口角といいますが、この両端を結んだ線も平行になっていると口元に歪みがない証拠です。
この両方のラインがキレイに整っているお顔立ちをしておるのが、女優さんやタレントさんなんです。
<他にもある!問題のある噛み合わせと原因>
上下顎前突の他にも噛み合わせやお顔の印象、日常生活に影響を与えてしまう歯並びがありますので紹介します。
このような状態の方は、矯正治療や外科的な矯正を含めて考えていただくのもよいかと思います。
【上顎前突(じょうがくぜんとつ)】
出っ歯とも呼ばれる状態ですが、噛み合わせは正常通り上の歯が下の歯を覆っています。
しかし、上の歯が前に出ているか上あごが突出していて、口元は突出した感じになります。
上唇が閉じにくく口の中が乾きやすかったり、ガミースマイルになることが多いです。
【上顎前突の原因】
・上の歯並びが前方に出過ぎている
・上の歯の傾きが前方に倒れすぎている
・上あごの骨自体が前方に成長し過ぎている
・上あごが大きく成長してしまって下あごとのバランスが悪い
【下顎前突(かがくぜんとつ)】
受け口とも呼ばれる状態で、下あごが上あごよりも前に出ていて、噛み合わせも正常とは逆転しています。
前歯で物を噛みちぎることが難しく発音も空気もれしてしまうので「サ行」が言いにくい傾向があります。
下あごが前に出ることで横顔はしゃくれた印象になることが多いです。
【下顎前突の原因】
・上の歯の傾きが内側に倒れ過ぎている
・下の歯の傾きが前方に倒れ過ぎている
・下あごの骨自体が前方に成長し過ぎている
・下あごが大きく成長してしまって上あごとのバランスが悪い
原因はさまざまですが、上下顎前突、上顎前突、下顎前突も歯またはあごの骨に問題があることで症状が出てきます。
この状態に歯並びがズレていたり、歯がねじていたり、歯が傾いていたりと歯並びの乱れも混合して起きる場合もあります。
治療するには自分の原因に合わせた処置をすることが必要になります。
<上下顎前突にはどんな治療方法があるの?>
上下顎前突症を治すには原因が何にあるのかをまず知る必要があります。
歯並びや歯の傾斜角度が問題の場合には歯列矯正をおこなうことでキレイな歯並びと噛み合わせ、そして口元に改善されます。
しかし、原因があごの骨の成長差や突出になる場合には矯正治療だけでは改善効果は薄いため、外科的な治療も必要であごの骨を切るオペをしないといけません。
どちらか一方のケースに当てはまるのか、どちらとも当てはまる場合もあるので、自分の状態を詳しく知るためには、カウンセリングや検査をすることが大切です。
【歯に問題があるケースの治療方法】
一般的におこなわれている矯正治療で改善ができます。
上下顎前突症にプラスして歯並びも乱れて凸凹している状態でも、歯列矯正で同時に治すことができます。
歯にブラケット装置とワイヤーを固定しておこなうワイヤー矯正や歯型をはめておこなうマウスピース矯正で歯並びや噛み合わせ、見た目の改善ができますが、治療期間は症状の度合いによりますので個人差が出てきます。
【あごの骨に問題があるケースの治療方法】
顎の骨(骨格)に原因がある場合には矯正治療のみで治すことは難しいのであごの骨を切る外科的なオペが必要です。
オペの種類も複数あるのでどのような骨格をしているのかによって、矯正医が判断して外科医が執刀することになります。
あごの骨の治療が必要な場合は、噛み合わせも正確な位置で噛めるようにしないといけないので、矯正治療とセットですることになります。
矯正治療のみのケースに比べると治療期間は長くなってしまいますが、確実に口元の印象は変わります。
外科的な治療と矯正治療が必要になった場合には、自分はどのような方法と手順で治療するか理解しておくとよいでしょう。
<外科手術>
【下顎前方歯槽部骨切術】
上下前から4番目の歯を左右とも抜きます。
抜いた歯の部分の顎の骨を垂直に切って、その隙間を埋めるように上下とも前の歯列ごとグッと後ろに引っ込めます。
移動させたら骨同士をチタン製のプレートやワイヤーを使って固定します。
顎の骨が原因でおこなう外科手術の中では、もっとも一般的にされている治療方法になります。
手術の時間も1〜2時間ほどの短時間で済みます。
<上下顎前突症を放っておいた時の影響は?>
あまり矯正治療や外科治療に気が進まない方もいらっしゃるかと思います。ですが、そのまま放っておくのもお口にはリスクがありますので知っておくべきでしょう。
【見た目のコンプレックス】
顔の突出感などで自分の顔にコンプレックスを抱えている人も多いです。
鏡を見るたびに精神的なストレスとなると日々の負担も大きくなるででしょう。
チャームポイントや個性としてポジティブに考えられればよいのですが、どのようにとらえるかは人それぞれです。
キレイな口元とお顔に分かれば、人からの印象も変わり自分に自信が持てるようになるでしょう。
【噛み合わせが悪く食事がしにくい】
噛み合わせがよくないことで、食べ物をうまく噛み切れないこともあります。
口からポロポロと食べこぼしをしてしまったり、食べ物を細かく噛みきれず胃に負担をかけることにもなります。
【ドライマウスになりやすい】
唇が閉じにくいので乾燥が進んで、唇が歯にくっつきやすかったり、口の中も乾燥しやすくなります。
口の中が乾けば話にくさや口臭の原因にもつながってきます。
【梅干しじわができる】
上下とも唇を閉じるのが難しいので無理に閉じようとすると、下あごの筋肉に力がかかり下唇の下あたりにくぼみができ、梅干しじわになってしまいます。
【むし歯や歯周病になりやすい】
上下顎前突に歯並びの乱れなど、歯列不正も加わると歯磨きがしにくくむし歯になりやすいです。
また、口の中が乾きやすい状態でもあるので菌の繁殖もしやすく、むし歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
最後に
当院は目立たない裏側矯正を得意としています。
口元や歯並びでお悩みの方、コンプレックスを抱えている方
まずはカウンセリングへお越しください。
院内の様子や矯正治療の症例は各SNS(インスタグラム、X、TikTOk)に投稿していますのでご参考ください。