投稿日:2024.5.1
受け口のデメリットはどのようなものがあるの?
受け口を放置しておくとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
これから矯正治療を考えている方にも分かりやすいように、受け口でいることのデメリットと矯正で歯並びがよくなったときのメリットについてお話します。
ぜひ、最後までお読みいただきご参考にして下さい。
<そもそも受け口って何?>
受け口は「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれることもあります。
正常な噛み合わせとは違い、下の歯が上の歯を覆って噛んでいる状態です。
上の歯が下の歯を覆い噛んでいるのが正しい噛み合わせですが、受け口の方は逆の噛み合わせになります。
そのため、下の顎が前に突出した印象的でしゃくれ顔や顎が強調された容姿になります。
<受け口を放置するとどうなるの?デメリット8個>
受け口を放置してしまうとどのような悪影響があるのでしょう?
ここでは受け口をそのままにしたときに起きるリスクについてお話していきます。
治療を受けるべきかどうしようか悩んでいる方は、放置した時のデメリットについても理解しておくのがよいでしょう。
【1.見た目のコンプレックス】
下顎の前突感やしゃくれた顔の印象などから、自分の顔にずっとコンプレックスを抱えている方も少なくありません。
自分の容姿が気になり何事も積極的になれず控え気味になってしまったり、人生への影響も出てくる場合があります。
【2.会話に支障が出る】
滑舌が悪く発音にも影響が出てくると、相手側が聞き取りにくいこともしばしば起こります。
友達との会話に支障が出れば、滑舌の悪さにコンプレックスを感じてコミュニケーションを控えてしまうことにもつながるでしょう。
【3.食事がしにくい】
受け口のように噛み合わせが反対になっていると、物をうまく噛み切れないことがあります。
口からポロポロと食べこぼしをしてしまったり、食べ物を小さく噛み切れないと胃に負担をかけることにもなります。
【4.口の中や唇が乾きやすい】
受け口の方は口を閉じにくい傾向があり、そのせいで口で呼吸してしまうという方も多いです。
そのため、口が乾きやすく唇が常に荒れていたり、歯ぐきが腫れている、口内炎ができやすいなどの症状も出やすいのが特徴です。
また、口の乾燥はむし歯の発生にもつながるリスクがあります。
【5.むし歯や歯周病になるリスクが高い】
歯並びがよくないことは歯磨きの難易度を上げてしまうことになります。
しっかり汚れを残すことなく歯磨きができればよいのですが、磨きにくい歯並びですとホームケアできることにも限界があるでしょう。
磨き残しができやすいお口の環境は、むし歯や歯周病などにかかるリスクを高めてしまいます。
【6.消化器官への負担がかかる】
噛み合わせが原因で食べ物を噛みちぎることができないなど、咀嚼への影響が出てしまうと物を消化するための器官に負担が大きくかかってきます。
胃や腸などへの負担がかかると消化不良や体調への影響も出やすくなるでしょう。
【7.奥歯に過剰な負担がかかる】
食べ物を噛み切る、小さく噛みちぎるなどの前歯がする役割ができない場合、奥歯が負担を背負うことになります。
奥歯は食べ物を飲み込みやすい大きさに細かくすり潰す役割がありますが、前歯の仕事もすることになれば負担がかかり、奥歯のすり減りや被せ物が壊れてしまうなどの原因にもつながります。
【8.顎関節へ負担がかかる】
正常な噛み合わせでない受け口では、顎の関節への負担も心配されます。
バランスがとれていない噛み合せは、顎の痛みや、頭痛、肩こり、腰痛など全身的な痛みにまで影響することもあります。
<受け口を治したあとのメリット8個>
受け口の矯正治療が終わったあとはどのような効果が得られるのでしょうか?
ここでは受け口治療後のイメージが沸くようにメリットについてご説明します。
【1.見た目に自信が持てる】
見た目の印象にコンプレックスを抱えていた方も、受け口が治りキレイな歯並びと口元になることで容姿への自信が持てるようになります。
口元を手で隠す必要もなくなるので、人前で話すことや口を開けて笑うことにも抵抗がなくなるでしょう!
自信が生まれることで相手にも明るい印象が与えられます。
【2.滑舌がよくなる】
滑舌が悪いことを気にしている方も多いですが、受け口の矯正治療が完了すれば発音がよくなり会話もしやすくなります。
これまで発音のせいでコミュニケーションが控えめになっていた方も、自信を持って話すことができるようになるでしょう!
【3.食べ物が噛みやすくなる】
噛み合わせのせいで食事がしにくかったり、食べこぼしがあった場合など改善されます。
前歯で物を噛みちぎれるようになるので、食べこぼしもなくなりこれまで感じていた食事のストレスが解消されます!
【4.唇が閉じやすくなる】
受け口が改善されたことで口が閉じやすくなり、同時に唇も閉じることが簡単になります。
口周りの緊張も解け、自然な口元と笑顔がつくりやすくなります。
【5.口の中が乾燥しなくなる】
受け口で口が閉じにくく、唇や口の中が乾燥状態であった方も多いでしょう。
しかし、受け口の改善とともに口が閉じやすくなることで唇の乾燥と口の中の乾きにも変化が現れ、以前よりも潤いがあることを実感できるはずです。
また、口の中が潤うことはむし歯や歯肉炎などのリスクも減らすことになります。
【6.むし歯や歯周病のリスクが減る】
歯並びが整い歯磨きをしやすい環境になったことで汚れが残らなくなれば、むし歯や歯周病にかかるリスクも同時に減ることになります!
【7.咀嚼力が高まり消化器官への負担を減る】
前歯で物を噛みちぎり小さくできるようになることで、これまで奥歯が負担していた役割がなくなります。
そして、食べ物を小さく細かく砕き飲み込みやすい大きさに整えることができるようになると、胃や腸など消化器官への負担も減り体調もよくなるなど体の変化も感じられるはずです。
【8.顎や首肩のコリが緩和される】
受け口の悪い噛み合わせが原因で起きていた顎関節や首、肩などの痛みも、正常な噛み合わせになったことで痛みが緩和されます。
歯並びが整うことで全身の歪みも整い始め、バランスがよくなることでこれまで感じていた痛みも次第になくなってくるでしょう。
<受け口の原因と治療方法は?>
受け口の原因は、顎の骨にあるケースと歯並びにあるケースとの2つに分けられます。
何に原因があるかによって治療方法も異なりますので、自分の受け口はどちらのケースに当てはまるのか知ることが大切です。
【骨格に原因があるタイプ】
顎の骨が原因で受け口になってしまったケースです。
下の顎の骨が大きく成長してしまったり、下の顎の骨に対して上顎の骨が小さい場合などに下の歯が上の歯を覆うような噛み合わせになってしまいます。
このように骨格が原因で受け口になっているタイプの方は、歯列矯正で治療をするには改善効果が薄く限界があります。
外科的な治療で顎の骨にもアプローチをする方が効果的な治療ができます。
顎の手術にプラスして歯並びを整える必要があるため治療期間は長くかかります。
【歯並びに原因があるタイプ】
歯が並ぶ位置や歯の傾きが原因で受け口になってしまったケースです。
このような方は、歯列矯正で歯並びを整えたり歯の傾きを正しい角度に治療してあげることで改善が見られます。
顎がしゃくれた印象も矯正治療後には変わっていることでしょう。