投稿日:2024.7.12
受け口を最短で治す施術法ってあるの?
受け口は、見た目がコンプレックスになりやすいため、最短で治したいと思う方もいるのでは
ないでしょうか?
受け口の症状によって治療期間が異なることが多いですが、治療方法はいくつかあります。
そこで今回は、受け口を治す施術法についてご紹介します。
目次
受け口はどんな状態?
通常は上の歯が下の歯を覆っている状態が正しいのですが、下の歯が上の歯を覆って前になっ
ている状態です。
前歯の噛み合わせが反対になっているため、「反対咬合」といわれることもあります。
受け口の原因は?
受け口の原因は大きく分けて2つあり、「歯並びに由来する場合」と「骨格に由来する場合」
があります。
・歯並びに由来する場合
歯並びが原因の場合には、前歯の位置が傾いているケースが多くなります。
日常的な悪習慣が原因で受け口になる場合も多く、「舌で歯を押すくせ」「口呼吸」「指しゃ
ぶり」「爪かみ」などで歯に負担がかかると歯並びに由来する受け口になることがあります。
・骨格に由来する場合
骨格に由来する受け口の場合の多くは、遺伝的な要因が強いと考えられています。
ただ、顎の発達のバランスが悪い場合もあり、上顎が十分に成長しなかった、下顎が過成長だ
った場合に骨格性の受け口になることがあります。
特に、骨格性の受け口の場合には、顎の成長バランスが整えられる時に改善すると負担が少な
くなります。
永久歯が生え変わるまでの期間の顎の成長が続いています。
この時期に顎の成長を味方につけて、顎のバランスを整えることができると将来「外科矯正」
などになることがなく、お口の環境を整えることができます。
受け口の治療法
歯並びに由来する場合には歯列矯正
歯並びによる受け口の場合には歯列矯正が適用になります。
その中でもいくつか種類があります。
・ワイヤー矯正
表側矯正
裏側矯正(舌側矯正)
ハーフリンガル矯正
・マウスピース矯正
表側矯正は、歯の表面に小さなブラケットをつけて、ワイヤーを通して適切な力を加えて歯を
動かす方法です。
歴史のある方法で多くの矯正歯科で対応している方法です。
表側矯正のメリット
・多くの歯並びに対応ができる
大幅に歯を動かす症例にも対応しており、多くの歯並びが適用になります。
・装置の見た目が改善されてきている
ワイヤー矯正は、以前は金属の装置が主流でしたが、金属の見た目を考慮して白や透明の審美
ブラケットや審美ワイヤーも選択できるようになってきました。
この装置のおかげで、矯正中の見た目が気になる方の負担軽減につながります。
・矯正の中では費用を抑えることができる
矯正費用は歯科医院ごとに異なりますが、裏側矯正やマウスピース矯正と比較すると、表側矯
正が費用を抑えられる傾向になります。
表側矯正のデメリット
・取り外しができない
固定式の装置のため、自分で取り外すことができません。
・装置で口元に厚みが出る
表側に装置をつけるため、ブラケット装置の分口元に厚みが出る場合があります。
・食事で食べ物が引っかかることがある
表側矯正は舌の位置が気になることもなく、食事をすることができます。
ただし、食事の時に食べ物が引っかかる場合があり、鏡などで確認しないと取りにくい場合が
あります。
・裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置をつける方法です。
矯正装置は、表側矯正と同様にブラケットとワイヤーを使用します。
舌側に装置をつけるため、舌側矯正ともいわれます。
裏側矯正(舌側矯正)のメリット
・装置の見た目がほとんど分からない
装置が裏側についているため、矯正中の装置がほとんど見えない特徴があります。
矯正中の装置の見た目が気になる方におすすめの矯正方法です。
・舌のくせが改善されやすい
また、装置が舌側につくため、舌に歯を置くくせが改善されやすいと考えられています。
舌で歯を押すくせは、歯並びが悪くなるくせだけでなく、後戻りの原因にもなります。
正しい舌の位置は上顎の少し出ている部分のため、安静な時はこの位置に舌がつくようにしま
しょう。
・お口の中を傷つけにくい
表側矯正(舌側矯正)の場合には、スポーツなどで衝撃が加わると頬や唇を傷つけてしまう可能
性があります。
そのため、裏側矯正(舌側矯正)の場合には、外からの力がかかった場合にも粘膜を傷つける可
能性が少ないといえます。
裏側矯正(舌側矯正)のデメリット
・慣れるまで発音がしにくい場合がある
歯の裏側に装置がつくため、今までの舌の動きが少し制限される場合があります。
徐々に慣れてきて気にならなくなることが多いですが、タ行などが発音しにくくなるケースが
考えられます。
・矯正器具が舌について違和感がある場合がある
舌は、上の少し出ている部分についていることが正しいのですが、舌が下がっている状態だと
裏側の装置に当たりやすくなります。
この場合、舌に装置がついて違和感が出る場合があります。
ただし、1~2週間程度で慣れてくることが多く、舌を正しい位置に置く習慣もつくため、その
点はメリットになります。
・歯磨きがしにくい
歯の裏側は歯ブラシが当たりにくく、磨き残しが多い部分です。
さらに装置がついていると、その部分の歯磨きがしにくくなってしまいます。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、患者さまのお口に合ったマウスピースをスキャンして作製する方法で
す。
段階的に少しずつ形の違うマウスピースを交換することで、歯を動かしていきます。
マウスピース型矯正のメリット
・取り外しができる
マウスピース型矯正は、取り外しができるため、今まで同様に歯磨きや食事をすることができ
ます。
・透明のマウスピースのため目立ちにくい
マウスピース型矯正のマウスピースは薄く、透明のマウスピースを使用するため目立ちにくい
特徴があります。
・治療計画でシュミュレーションが見ることができるため治療のイメージがしやすい
マウスピース型矯正は、スキャンした情報を元に治療計画を立案する時には、歯を動くシミュ
レーションを見ることができます。
患者さまにも、治療の過程の予想が見ていただくことができるため治療のイメージがしやすい
です。
マウスピース型矯正のデメリット
・1日20~22時間の装着が必要のため、自己管理が必要
1日20~22時間の装着が必要のため食事や歯磨き以外の時間は装着が必要です。
・歯並びによっては適用にならない場合もある
大幅に歯並びを改善する必要がある場合には、適用にならない場合があります。
骨格に由来する場合には外科矯正
骨格性の受け口の場合には、症状に応じて外科矯正が検討されます。
外科矯正は、顎の骨のアンバランスな部分を外科的に改善して、その後矯正治療する方法です
。
顎の骨を切除したりするため、治療ができる病院が限られています。
また、全身麻酔をして治療をするため、回復までに時間がかかるケースが多く、入院が必要に
なります。
患者さまの受け口の状態を診断して、どの程度改善したいか相談した上で外科矯正をする場合
もあります。
外科矯正のメリット
骨格性で大幅な改善が必要な受け口も改善が見込める
顎の骨のバランスを整えるため、大幅な改善が見込めます。
外科矯正のデメリット
治療ができる病院が限られている
入院して治療が必要になることが多く、治療に対応できる病院が限られています。
【まとめ】
受け口は、症状によって治療期間が大きく異なります。
治療方法によって異なることがありますが、多くは歯並びや骨格の状態によって変わります。
患者さまのお口の状態を検査させていただくと、治療期間の比較などもお話することができま
す。
受け口の状態が気になっている方は一度お気軽にご相談ください。
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