投稿日:2022.9.23
知覚過敏と矯正治療の関係について
こんにちは
東京八重洲キュア矯正歯科です
冷たいもの・暖かいもので歯がしみてしまう経験はありますか?
今日はそんな知覚過敏の症状と、矯正治療の関係について
お話しできればと思います!
知覚過敏
そもそも、知覚過敏とは…?
虫歯でもないのに、冷たいものや歯ブラシの毛先などの刺激で歯がしみたり、
痛みを感じたりすることがあります。
これが知覚過敏です
甘いものや酸っぱいものも刺激となり、症状を感じることもあります。
知覚過敏の原因
知覚過敏は、歯周病や加齢などにより、歯の根元の部分の象牙質が露出しておこります。
歯は、健常な状態であれば象牙質はエナメル質と歯肉におおわれていて、
冷たさなどの刺激から守られています
しかし、歯周病が進行したり、加齢や不適切なブラッシング、
良くないかみ合わせなどで歯茎が下がってしまうと、
歯の根元の部分の象牙質が露出していまいます。
象牙質には歯髄(神経)につながる無数の穴があいているため、
象牙質の穴を通して、受けた刺激が神経に伝わり痛みを感じてしまいます
この痛みは一過性なので、刺激がなくなると痛みもなくなります。
また矯正治療中は、さまざまな事が要因になり知覚過敏の症状が出ることがあります。
大きく4つの要因があるので、説明していきますね
矯正で知覚過敏になる理由
1.【歯と歯ぐきの間に「すき間」ができる】
歯が移動することで、一時的にではありますが、
歯と歯ぐきの間に通常よりも大きめの「すき間」ができます。
いわゆる「歯周ポケット」の状態です
その「すき間」から、刺激を感じる象牙質に伝わってしみる事があります。
ただし、この「すき間」は、歯の移動が終わると、徐々になくなっていきます
2.【IPR後の知覚過敏】
歯を動かすスペースづくりの為に、歯と歯の間にヤスリがけをする
「IPR」という処置をすることがあります。
ヤスリがけをするのは、硬いエナメル質の部分なのですが、
強い刺激によって神経が過敏になるので、
ヤスリがけの刺激により一時的にしみやすくなる事があります
こちらも処置から時間が過ぎれば、徐々に痛みはなくなっていきます。
3.【 磨き残しがあるとき】
矯正装置をつけると、歯磨きがしづらく磨き残しが増えてしまう傾向にあります。
長時間溜まった汚れには「酸」が含まれ、
歯の表面にあるエナメル質を溶かしてしまい、刺激を感じやすくなります
特に歯ブラシが届きにくいのが歯と歯ぐきの境目です!
この付近に汚れが溜まってしまうと、歯ぐきが腫れて
歯と歯ぐきの間に「すき間」が出来てしまい、そのすき間の影響で
汚れから出た「酸」の刺激を歯根の象牙質が感じやすくなります。
ご自宅での歯磨きももちろん大切ですが、3か月に1度は一般歯科で
定期検診のクリーニングを受けて下さいね
4.【歯ブラシの力の入れすぎ】
矯正中、「虫歯にならないようにしよう!」と心がけていただき、
いつもより念入りに歯磨きをすることは、とても大切です
ただ、その時に歯ブラシに力が入りすぎてしまうと
歯ぐきに圧がかかり過ぎてしまい、悪影響になってしまいます
強い力で歯ぐきに歯ブラシがずっと当たっていた場合、
痛めつけられた歯ぐきは「退縮」という現象を起こします。
退縮とは、歯ぐきが下がって、歯の根っこ部分が露出してきてしまう現象です。
その露出した根っこ部分の象牙質から、神経に刺激が伝わりしみてしまいます
歯ブラシの圧は優しく、しっかり歯に当てて磨くことを意識して下さい
いかがでしたでしょうか?
矯正治療を始めると、歯の痛みや装置による口腔内の痛みもありますが、
知覚過敏の症状が出てくることもあります。
お痛みや大変さはありますが、矯正治療は綺麗な歯並びというゴールがあるので
一緒に頑張っていきましょう
ご一読いただき、ありがとうございます