投稿日:2024.3.5
歯並びと歯の寿命は関係あるって本当?
人生100年時代と言われている現代ですから、年を重ねたときにも歯は健康に残しておきたいですよね。
では矯正の視点から見たときに、歯並びと歯の寿命は関係があるのでしょうか?
どのような歯並びだと寿命が長くなるのか?短くなってしまうのか?
歯並びがよくないことで起きるリスクや対策などについてお話していきます。
ぜひ、最後までご覧いただきご参考にしてみて下さい。
目次
<歯の寿命と命の寿命には20年以上の差がある!>
みなさんは、歯にも寿命があることを知っていますか?
厚生労働省がおこなっている歯科疾患実態調査によると、日本人の歯の平均寿命は、50〜65年ほどであることが分かっています。
そして、歯の中でも前歯よりも奥歯の寿命が10年以上短いようです。
日本人の平均寿命は、男性約80歳、女性約86歳となっているので、歯の寿命と命の寿命には20年以上のひらきがあることがわかりますね!
医療もすごく進歩している現代では、人生100年時代と言われています。
自分が年をとったときにも、食事や会話が楽しめて日常生活にも支障が出ない、健康的な歯を持っていたいですよね。
そのために私たちは、歯の健康寿命も100年に延ばしていく必要があります!
<歯の寿命が尽きる理由はなに?!>
私たち日本人が歯を失う理由は大きく3つあります。
第1位は歯周病です。
みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
歯周病菌に感染した歯の組織の影響で歯が抜け落ちてしまう病気です。
世界で一番罹患率の高い病気としてギネスブックにも載っているほどです!
歯周病に感染したからといって手遅れになるわけではありません。
適切な治療やクリーニングなどのメンテナンスを受けることで改善できます。
もちろんホームケアでの歯磨きも欠かせませんので、日頃の歯磨きもとても重要になります!
第2位はむし歯になります。
子供の頃のむし歯治療で歯医者さんがキライになった・・。という方もいるかもしれません。
「歯医者の治療=むし歯治療」というくらい、頻繁におこなわれている治療なので「むし歯になったことがない」という方のほうが珍しいかもしれませんね。
第3位は歯の破折です。
事故で歯が割れてしまったり、抜けてしまうなど外傷的な理由で歯を失うこともあります。
他にも、物を噛む力が強い方や歯ぎしりをしている方も歯にヒビが入ってしまったり、割れてしまった・・などの理由で歯を失ってしまう方もいます。
予期もせず突発的におこってしまった事故に対しての事前防止は難しいですが、歯ぎしりがある方は、マウスピースをはめるなどの対策をすることができます。
歯への負担を減らすことができれば、歯の寿命を伸ばして上げることもできます。
このように、歯を失うリスクのトップ3は「1位、歯周病」「2位、むし歯」「3位、破折」で、歯並びは入っていませんでした。
では、歯の寿命と歯並びは関係ないのでしょうか?次の章でご説明します。
<歯並びと歯の寿命は関係あるの?>
歯並びと歯の寿命の関係性はあるのでしょうか?
さまざまな研究がありますが、今のところ「歯並びと歯の寿命には関係性はない」と言われているようです。
歯並びが悪いから歯の寿命も短くなってしまう・・ということは無いようです。
ですが、みなさんも歯並びがよくないと歯を失ってしまう。
なんて話しを聞いたこともあるかもしれません。
一体どっちなの?と思ってしまいますよね。
歯並びと歯の寿命には直接的な関係はありませんが、歯並びがよくないことで歯周病やむし歯のリスク、一部の歯への負担がかかり歯を失うリスクが高くなるので、歯の寿命を短くしてしまう可能性がありますよ。ということなのです。
歯並びが整っていなくても、歯周病やむし歯の原因になるプラークを歯磨きでしっかり取りきれていれば、そもそも病気にかかることはありません。
なので、歯並びが歯の寿命を短くしてしまう直接的な原因をつくっているのではなく、間接的に関係している。というほうが正しい言い方になります。
<歯並びが悪いと歯の寿命を縮めるリスクが高くなる>
歯並びと歯の寿命に直接関係はありませんが、リスクとして考えたときに歯の寿命を短くしてしまうこともあります。
どのようなときなのか、対策も合わせてご紹介します。
【磨き残しができやすい】
歯並びがよくないことで、歯磨きがしにくいなどケアの難易度が上がればプラーク(細菌)の取り残しが日頃からできやすくなります。
取り残したプラークが原因でむし歯と歯周病に感染するので、毎食後の歯磨きやフロス、必要であれば歯間ブラシなどのアイテムを使って念入りにケアすることが大切です。
歯科衛生士などプロの手を借りれば、リスクも下がり歯の寿命も長くなります。
定期的にメンテナンスに通うことが大切です。
【口の中が乾く】
歯並びが原因で口が閉じにくい方もいるでしょう。
そのような方は口の中が乾きやすくなり、細菌が増殖しやすくなることでむし歯や歯周病のリスクだけでなく、歯ぐきの炎症も引き起こします。
対策としてこまめに水分をとることで口の渇きは緩和されます。
【歯ぎしりが増える】
歯並びが原因で噛み合わせが悪く、歯ぎしりや食いしばりをしている方もいます。
ナイトガードなど歯を守るためのマウスピースを装着することで、歯にかかる負担を軽減することができます。
噛み当たりが強い場合には歯を削り微調整をおこないます。
このような対処をすることで歯の寿命も伸ばせるでしょう。
<根本的な治療は矯正治療がおすすめ!>
ご紹介した通り歯並びがよくないことで起きるリスクに対しての改善策はあります。
しかし、根本的な対策や改善をしたい!と望まれる方もいることでしょう。
そのような方には、矯正治療で歯並びをキレイに整えることをおすすめします。
歯並びを整えることで、歯磨きがしやすくなり歯周病やむし歯のリスクも軽減できますが、メンテナンス時のクリーニングも簡単になります。
歯並びが凸凹としていたり歯が傾いていたりと、乱れが大きい分クリーニングにも時間がかかりますし、取り残しのリスクがあります。
そのようなことがないように、歯科衛生士も技術を磨きますが、やはり人の手でおこなう処置なので難易度が高い患者さんの歯並びほど完璧なクリーニングをおこなうのは難しいでしょう。
キレイな歯並びになれば、汚れの取り残しやむし歯の早期発見にもつながります。
整った歯並びは私たち、治療者にとってもありがたいのです。
患者さんご本人も歯磨きのしやすさやブラッシングの時間短縮、お顔の印象が変わるなどたくさんのメリットを実感できることでしょう!
根本的な改善を考えている方は、ぜひ矯正治療をご検討ください。
<おすすめの矯正治療方法>
【ワイヤー矯正治療】
ポピュラーな矯正治療方法で、歯にブラケットと呼ばれる矯正装置を付けてワイヤーを通して歯を移動させていく方法です。さまざまな歯並びに対応できます。
最近では、ブラケット(矯正装置)やワイヤーも目立ちにくいホワイト色が主流になってきているので、以前と違ってあまり人の目を気にせずに矯正治療を始めることができるようになっています。
中には矯正治療期間中もオシャレに楽しみたい!とブラケットに付けるゴムをカラフルにする方もいます。
矯正治療期間は2〜3年と長期間なるので、その間も自分らしく楽しめるのもコツです!
【マウスピース矯正治療】
自分の歯並びに合わせたマウスピースをはめて歯を動かしていく方法です。
マウスピースは透明なので、人に気づかれることは少ないです。
矯正装置が目立つのが気になる方は、ワイヤー矯正よりマウスピース矯正の方がなおいいでしょう。
矯正効果もワイヤー矯正と同じくしっかりありますが、マウスピースは取り外し式になっているので、はめるのを忘れてしまったり1日の装着時間が規定通りでないと歯は動いてくれませんので注意が必要です。
【ハイブリット矯正治療】
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方を合わせ持ったいいとこどりの治療方法とも言えます。
ワイヤー矯正で全体的な歯並びをある程度整えてから、マウスピース矯正に切り替えることで矯正器具の目立つ期間やブラケット装置の違和感などから早く解放されるメリットがあります。
最後までご覧いただきありがとうございます💓
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