投稿日:2024.7.19
矯正歯科で顎関節症の改善はできる?
こんにちは!
東京八重洲キュア矯正歯科です!
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は【矯正歯科で顎関節症の改善はできる? 】についてお話しさせていただきます。
歯の悩みといえば、むし歯や歯周病を考える方が多いと思いますが、最近では「顎関節症」に悩まれている方がたいへん多くなっています。
顎に痛みを感じたり、口を開けた時にカクンッとした音や大きくお口を開けることができないなど症状は様々です。
このような顎の悩みも矯正治療をして歯並びをキレイに整えることで治すことができるのでしょうか?
今回は顎関節症で歯列矯正を検討している方に向けて、どのような改善方法が有効なのか顎関節症を引き起こすリスクなどについて解説していきます。
ぜひ最後までご覧下さい。
目次
<顎関節症ってなに?>
顎関節症とは、むし歯や歯周病に続く第三の病として多くの方を悩ませている症状です。
歯科クリニックで治療をするときに、顎を動かすと音が鳴るので顎関節症かもしれないと言われた方もいるかもしれません。
主に「顎が痛い(顎関節痛)」「口が大きく開けられない(開口障害)」「顎を開け閉めしたときに音が鳴る(関節雑音)」といった顎関節症の3大症状がみられると顎関節症と診断されます。
<歯並びがよくないと顎関節症になるの?>
歯並びが乱れ噛み合わせもよくないから顎関節症になってしまった・・。と考える方が多く、
矯正歯科へご相談しに来たり、顎関節症の予防のために歯列矯正を希望される方もいらっしゃいます。
やはり歯並びがよくないと顎関節症になってしまうのでしょうか?!
結論、「矯正治療をすることで顎関節症が治ることもあれば、治らないこともあります。」という答えになります。
なぜなら「歯並びや噛み合わせがよくない=顎関節症になる」という関係性があれば、歯並びがよくない人全員が顎関節症になることになるからです。
そして、歯並びが整っていて噛み合わせもよい人は顎関節症にはならないことになります。
ですが、キレイな歯並びで噛み合わせもいいのに顎関節症になっている方は大勢います。
これを考えると整った歯並びや噛み合わせと顎関節症との直接的な関係性はないと言えます。
しかし、矯正治療で歯並びと噛み合わせを改善させて顎関節症がよくなる場合も実際に起きているので、
歯並びがよくないと顎関節症のリスクがあり、矯正治療で顎関節症が緩和される可能性もあると考えるのが適切でしょう。
<歯並びが良くない歯はそのままでもいい?>
顎関節症と歯並びの直接的な関係はないとお伝えしましたが、良くない歯並びをそのままにしておくことはおすすめしません!
今、顎関節症になっていなくても正常でない噛み合わせは、顎関節症のリスクにもなりますし、他にも顎の痛みや頭痛や肩こり、むし歯や歯周病にかかるリスクを高めることになるからです。
このような症状が起きる前の予防策として、また症状が出てしまっている方は改善策として矯正治療をご検討されるのはいい判断でしょう。
<顎関節症になる原因はなに?>
乱れた歯並びや良くない噛み合わせが顎関節症の原因ではないとしたら、他にどのような原因があるのでしょう?
実は、歯並びの乱れは顎関節症を引き起こす一つのリスクであって、他の複数のリスクが組み合わされたときに発症するというのが、近年の考え方になっています。
顎関節症を引き起こす複数のリスクが積み重なって、顎の耐久の限界を超えたときに症状になって出てくるので、何が原因かを突き止めるのはとても難しいのです。
顎関節症は女性に多いのですが、耐久の限界には個人差があるので女性全員が発症するというわけではなく、ばらつきが見られるのが特徴です。
<顎関節症を引き起こす10個のリスク>
顎関節症は一つの原因から発症するものではないことをご説明しました。
では、どのようなリスクがあると顎関節症になりやすいのでしょうか?
ここでは顎関節症を発症させるものについてお話しますので、当てはまった方は改善できそうな項目から直していくことをおすすめします!
【1.よくない噛み合わせ】
歯並びが乱れていると噛み合わせのバランスも崩れることになります。
左右均等に負担がかからないとどちらか一方の顎に痛みが出たり、口の開け閉めのときにカクカクと音がなったり、顎の骨の変形などにもつながります。
矯正治療を検討することで改善、予防が見込めるでしょう。
【2.ブラキシズム】
ブラキシズムとは「歯の食いしばり」「歯ぎしり」「歯をカチカチ鳴らす」ことを言います。
このような動きは、顎関節や周りの筋肉に過度な負担を与えて組織を破壊するので、顎の痛みや関節雑音などにつながります。
マウスピースなど歯と歯の間にクッション材を入れることで改善されます。
【3.ストレス】
仕事や家族、人間関係などのストレスを抱えていると、精神的な不安定さからブラキシズムにつながることがあります。
ストレス解消法やリラックスできることを日常生活にいれることでストレスの緩和につながるでしょう。
【4.外傷】
歯の治療などで口を長時間大きく開けたり、事故で顎関節を損傷してしまったときです。
適切な治療を受ければ顎関節症を引き起こすリスクは下げられるでしょう。
【5.編咀嚼(へんそしゃく)】
聞き手があるように歯にも効き噛みがあります。
左右どちらか噛みやすい方ばかりで食事をしていると、一方の顎関節に負担がかかってしまい、顎関節のすり減りや関節雑音、痛みなどの症状につながることになります。
食事のときには左右均等に噛む習慣をつけるように意識して噛んでみましょう。
【6.悪い生活習慣】
私たちは無意識のうちに顎や歯並びによくない習慣をしてしまっていることがたくさんあります。
どのような習慣が顎関節症を引き起こしてしまう可能性があるのか、下記にあげましたので、当てはまる方はリスクを少しづつとって改善していきましょう!
・横向きに寝ている(枕が高い)
→仰向けに寝る、寝返りを積極的にする、枕を高すぎないものに変える
・PC作業など長時間を猫背で過ごす
→長時間同じ姿勢にならないように散歩したりストレッチを挟む
・頬杖をつく
→メモ紙を見える位置に貼って頬杖をしていないかチェックする
・コンタクトスポーツやりきむスポーツをしている
→スポーツ用マウスガードを使用する
・上下の歯を噛みしめている
→メモ紙を見える位置に貼って上下の歯が接触していないかチェックする
・軟らかい食べ物を好んで食べる
→噛みごたえのある硬いものや噛み切りにくいりんごやナッツ、スルメなどを積極的に食べる
<現代人は顎関節症になりやすい?!>
近年、顎関節症の患者さんは若い女性などの若年層に増加傾向が見られます。
軟らかい食べ物が多い現代では、噛む力が弱くなっていることが原因ではないかと考えられています。
パンやスパゲッティなど軟らかい食べ物は噛む回数が少なくなるので、顎の運動不足になり顎の動きを支える筋肉が弱くなってしまったり、未発達だと顎関節自体が不安定になります。
このような状態だと脳へ流れる血流量も少なくなり、集中力の低下や平衡感覚も鈍るとも言われています。
顎への節症だけでなく、全身的な問題へとつながる可能性もあるのです。
いかがでしたでしょうか?
歯科矯正と顎関節症の改善関係や顎関節症を引き起こすリスク改善についてお話しました。
顎関節症は一つのことが原因になっているわけではないこと、自分でできる改善方法もあることをお分かり頂けたかと思います。
すでにお伝えした通り、乱れた歯並びや噛み合わせは顎関節症だけでなく全身的な問題へもつながります。
歯並びが整っていない方は、日常生活での改善だけでなく矯正治療も含めて検討されてみてはいかがでしょう。
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