投稿日:2025.12.16
矯正中の喫煙は OK?歯が動きにくくなる理由と影響
皆さんこんにちは!
東京八重洲キュア矯正歯科です。
今回は「矯正中にタバコを吸っても大丈夫ですか?」という質問に対して今回はお答えしましょう。
結論から言うと、喫煙中でも矯正治療を続けることは可能です。
ただし、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が血流を悪化させるため、歯の動きが遅くなったり、歯ぐきの回復が妨げられるリスクがあります。
また、ヤニ汚れや口臭、装置の変色など、審美的にも影響が出る場合があります。
この記事では、「矯正中にタバコを吸うとどうなるのか」「なぜ歯の動きに影響が出るのか」そして「禁煙・減煙のコツ」まで、歯科医の視点でわかりやすく解説します。
目次
喫煙は矯正中でも可能ですが注意が必要

矯正治療中でも、喫煙そのものが絶対に禁止されているわけではありません。
実際、矯正装置(ブラケット・ワイヤー・マウスピースなど)はタバコの煙によって直接壊れることはありません。
そのため、「吸ってはいけない」と指示されることは少ないでしょう。
しかし、喫煙が矯正治療に間接的な悪影響を与えることは、医学的に明らかになっています。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素、タールなどの有害物質は、歯ぐきの血流を悪化させ、歯や骨の代謝を遅らせる作用を持ちます。
このため、歯の動きが鈍くなり、矯正治療期間が長引くリスクがあるのです。
また、喫煙によって歯ぐきが硬くなり、炎症を起こしても腫れにくくなったり出血しにくくなることがあります。
これは一見「炎症が少ない」と思われがちですが、実は血管が収縮して炎症のサインが出にくくなっているだけ。
結果として、知らないうちに歯周病が進行してしまうこともあります。
さらに、タバコのヤニによってブラケットやワイヤーが変色しやすく、せっかくの治療中でも見た目に影響が出る点も無視できません。
つまり、「矯正中でも吸える」ことと「矯正中に吸っても問題がない」ことは全く別なのです。
治療の効果を最大限に高め、トラブルを防ぐためには、禁煙または減煙を意識することが大切です。
タバコが歯の動きを遅らせる理由

歯が動く仕組みは「骨の代謝」によるもの
矯正では、歯の根を支える骨が一時的に溶けて(骨吸収)、別の場所で再生(骨形成)することで、少しずつ歯が動いていきます。
この自然な組織のサイクルがスムーズに働くことが、治療を進める上で必要不可欠です。
ニコチンが血流を悪化させ、骨の再生を妨げる
タバコのニコチンは血管を収縮させるため、歯ぐきや骨への血流が減り、酸素や栄養が不足します。
結果として、骨の新陳代謝が滞り、歯が動きにくくなる・治療期間が長引くことにつながります。
さらに一酸化炭素も細胞の酸素供給を妨げ、歯の周囲組織が酸欠状態になることがあります。
免疫力の低下で歯ぐきトラブルも起こりやすくなる
喫煙は免疫反応を鈍らせ、歯肉炎や歯周病を悪化させます。
歯ぐきが腫れても出血しにくく、一見「健康そう」に見えるため、発見が遅れやすいのが特徴です。
このような状態では、矯正の力を正しくかけられず、歯の動きが遅れたり、不安定になるリスクが高まります。
その他の影響(口腔内への悪影響)
矯正中の喫煙は、歯の動きを遅らせるだけではなく、口の中全体の健康や見た目にもさまざまな悪影響を及ぼします。
特に、ヤニ汚れや口臭、歯ぐきの炎症、治療後の後戻りリスクなど、見落としがちな問題が多く存在します。
ここでは、その主な4つのポイントを解説します。
ヤニ汚れで装置や歯が黄ばみやすくなる
喫煙中のタール成分は、矯正装置(ブラケット・ワイヤー・マウスピース)や歯の表面に付着しやすく、見た目が黄ばむ原因になります。
特に表側矯正では、装置の白いモジュールやワイヤーが茶色っぽく変色することがあり、見た目の清潔感が損なわれてしまいます。
マウスピース型矯正でも、透明な装置が曇ったり、ヤニ汚れで目立ちやすくなるケースがあります。
口臭が強くなりやすい
タバコの煙には 200 種類以上の化学物質が含まれています。これらが歯垢(プラーク)や舌苔の細菌と反応し、喫煙特有の口臭を発生させます。
さらに、喫煙によって唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥しやすくなります。唾液には本来、細菌の繁殖を抑える自浄作用がありますが、それが低下すると、臭いの原因菌が増えやすくなるのです。
歯ぐきが下がる・炎症に気づきにくくなる
喫煙者の歯ぐきは血管が収縮しているため、炎症があっても出血しにくくなる傾向があります。
その結果、歯肉炎や歯周病が進行していても自覚症状が少なく、気づいた時にはすでに歯ぐきが下がっていた…というケースも珍しくありません。
歯ぐきの退縮が進むと、矯正中に歯の根が露出しやすくなり、知覚過敏や見た目のトラブルにつながります。
治療後の安定性にも影響
喫煙による血流低下や骨代謝の乱れは、矯正後の歯の安定にも影響します。
矯正で動かした歯は、治療後も保定期間を経て骨に定着していく必要がありますが、喫煙によって組織の回復力が弱まると、後戻り(歯が動いてしまう現象)が起きやすくなります。
また、歯周組織の炎症が続くと、せっかく整えた歯並びが崩れるリスクも高まります。
禁煙・減煙で矯正をスムーズに!
喫煙が矯正に悪影響を与えることは確かですが、逆に言えば禁煙・減煙することで治療がスムーズに進むというメリットがあります。
ここでは、矯正中に禁煙を意識することで得られる主な3つの効果をご紹介します。
歯の動きがスムーズになり、治療期間が短くなる
タバコを控えると、血流や代謝が改善され、歯を支える骨や歯ぐきの細胞が活発に働くようになります。
結果として、矯正装置の力に対して歯がスムーズに反応しやすくなり、治療期間の短縮につながることがあります。
また、組織の修復が早くなるため、装置調整後の痛みや違和感が軽減されることもあります。
歯ぐきが引き締まり、出血や腫れが改善される
禁煙を始めて数日〜数週間で、歯ぐきの血流が回復し、健康的なピンク色に戻るケースが多く見られます。
これにより、矯正中に起こりやすい歯肉炎・歯周炎のリスクが減り、ブラッシング時の出血も少なくなります。
歯ぐきが引き締まることで、歯並びの仕上がりもより美しく見えるようになります。
白い歯・きれいな装置を保ちやすい
禁煙・減煙をすると、ヤニ汚れや着色の付着が減り、装置や歯の白さを維持しやすくなります。
特に表側矯正では、モジュール(ワイヤーを固定する小さなゴム)の黄ばみが抑えられ、見た目の清潔感がアップします。
また、マウスピース型矯正でも装置が長持ちし、透明感を保ちやすくなるなど、見た目の面でも大きなメリットがあります。
禁煙は「歯の健康」を守る投資

矯正治療は、歯をきれいに並べるだけでなく、長く健康に使える口腔環境を整えることが目的です。
喫煙を控えることで、矯正の成功率が上がるだけでなく、将来的な虫歯・歯周病・口臭の予防にもつながります。
無理に一気にやめる必要はなく、「矯正を機に少しずつ減らしていく」ことから始めてみるのもおすすめです。
まとめ:矯正中の喫煙は「できるけれど避けたい」が正解です

矯正中にタバコを吸うこと自体は不可能ではありませんが、歯の動きが遅くなる・治療期間が延びる・歯ぐきの炎症が起きやすくなるといったリスクがあります。
また、装置や歯の黄ばみ、口臭など、見た目にも影響が出やすいため、できる限り禁煙・減煙を意識するのがおすすめです。
喫煙を控えることで、歯ぐきの血流が改善し、治療の進みがスムーズになり、仕上がりの美しさも向上します。矯正治療は歯の健康と見た目の両方を整える長期的な取り組みです。
今の一服を少し我慢するだけで、きれいな歯並びと健康な口元をより早く手に入れることができるでしょう。
いかがでしょうか。
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