投稿日:2024.11.22
口ゴボは歯列矯正でどこまで治せるの?
皆様、こんにちは。
大久保ビルディング6階にある「東京八重州キュア矯正歯科」です。
鏡を見ると口元が前方に出ているように見える……と悩まれている方へ。
このような状態を一般的に口ゴボと呼びます。
今回は、口ゴボの特徴や原因、矯正治療で改善する方法などを解説します。
目次
口ゴボとは?
口ゴボとは、お口元がボコっと前方にでている状態をいいます。
口元がボコっと前方に出ており、見た目が目立つため気になる方も少なくありません。
上下の歯並びに原因があることもあれば、骨格が大きくて前方に出ている可能性も挙げら
れます。口ゴボは横顔から見た状態で判断されます。
矯正歯科では、Eラインと呼ばれる鼻先と顎の先端を結んだ線の内側に上下の唇がある状
態を美しい横顔と判断します。
Eラインは、悪い歯並びによって変化し横顔の美しさを左右します。
そのため、お口元が出る口ゴボになるとEラインは乱れてしまうのです。
診断では、Eラインの内側に唇や歯が収まってなければ口ゴボと判断されます。
鼻先と顎先に人差し指を置いてみると、唇がどれだけ指に触れているかがわかりご自分で
もお口元がゴボっと出ているのかを判断できますよ。
口ゴボの原因
口ゴボになる原因は、骨格的な問題や歯性的な問題、お口周りの問題が挙げられます。
ひとつずつ詳しく解説していきますので、ご自分の口ゴボの原因を探ってみましょう。
骨格的な問題
口ゴボの原因ひとつ目は、骨格的な問題です。
上下の顎の成長が健全でないと口ゴボになるリスクが高まります。
上の顎は12歳くらいまで頭の骨と一緒に成長を続け、下の顎は18歳くらいまで身体と一緒
に成長を続けます。
顎が健全に成長する時期に顎によい影響が行き渡らないと、上下の顎がバランスよく成長
しないことがあります。
顎の成長には「よく噛む」ことが大切ということがわかっています。
食事中1口30回を目安に食べものを噛むことで、顎や歯に刺激が伝わり成長にもよい影響
を与えます。
できるだけ歯ごたえのある食べものを食事のメニューに追加するのもおすすめです。
また、遺伝により顎の骨格が両親に似ることもあります。
両親どちらかの顎が以下のような場合は、お子様にも遺伝する可能性があります。
・上の顎が大きすぎる
・下の顎が大きすぎる
・上下の歯が大きすぎる
などが挙げられます。
このように顎や歯の大きさや形は遺伝で決められることが2割程度あり、骨格が似ること
で将来の歯並びにも影響を与えることがわかっています。
歯性的な問題
歯の角度や捻じれ方が原因で口ゴボになることもあります。
歯の角度や捻じれは、顎や歯の大きさや形も関係があります。
顎が小さすぎることで、すべての歯が並びきらずに前歯が外側に押し出されてしまいお口
元がゴボっと出てしまうことも。このように口元がゴボっと出る歯並びは一般的には「出っ歯」や「受け口」と呼びます。
出っ歯は、矯正歯科では上顎前突と呼び上の前歯が唇側に傾斜している歯並びのことです。
受け口は、反対咬合や下顎前突と呼び下の前歯が唇側に傾斜している歯並びのことです。
上下どちらかの歯が唇に出ているだけではなく、上下どちらも唇側に傾斜している上下顎
前突(じょうげがくぜんとつ)も口ゴボの原因となります。
悪い歯並びは出っ歯や受け口などどれかひとつに分類されると思われがちですが、さまざ
まな悪い歯並びが同時に入り混じっていることもあります。
上下顎前突は、正面から見ると歯並びが悪いと感じにくいですがお口元が横から出ており
、唇がしっかり閉じられないことで悪い歯並びと感じる方もいらっしゃいます。
お口周りの問題
骨格や歯に問題がなくても、お口周りの筋力や皮膚に問題があることで口ゴボになる方も
いらっしゃいます。
お口周りには、口輪筋という唇や頬、舌にある筋肉があるのですが、この筋肉の力が低下
していると口ゴボになるリスクが高まります。
たとえば、唇や頬の筋力が低下していると唇をしっかり閉じられないためお口をポカンと
開ける癖が現れます。
すると、前歯を唇で抑える力が不足してしまい出っ歯や受け口になりやすくなるのです。
また、舌の筋力が低下すると舌先を上の顎にあるスポットポジションと呼ばれる膨らみに
安定させておくことができなくなり、舌は低位になります。
その結果、舌で前歯を押したり、舌を噛んだりする癖が現れて出っ歯や受け口になるリス
クが高まります。
口ゴボのデメリット
ここからは、口ゴボを放置するデメリットを見ていきましょう。
見た目
口ゴボになると美しい横顔が乱れて見た目にコンプレックスを抱える方も少なくありませ
ん。
正面から見るだけではなく、横からお口元を見たときにも見た目が気になることからお口
元を見せたくないと笑顔が減ったり、マスクが手放せなくなったりすることもあります。
口ゴボを改善することで、お口元に自信が持てるようになる方もいらっしゃいますので、
あきらめずに矯正歯科にご相談ください。
口呼吸
口ゴボになると歯が出ていることや口輪筋の低下により唇をしっかり閉じられないことが
あります。
唇がしっかり閉じられない状態で生活すると知らず知らずのうちに、鼻呼吸ではなく口呼
吸になってしまう恐れがあり、全身の健康にも悪影響を与えます。
お口の中に直接ウイルスや細菌が入り込んで、風邪を引きやすくなったり、花粉症になる
リスクが高まったりすることも。
また、口呼吸が続くと唇で前歯を支える力が低下するため、今よりも口ゴボが悪化する原
因にもなりますよ。
食べこぼし
口ゴボになり唇がしっかり閉じられない状態が続くと、食事中に食べものがお口からこぼ
れおちたり、クチャクチャと咀嚼音が他人に聞こえやすくなったりしてマナーが悪い印象
を持たれることがあります。
むし歯や歯周病のリスク
歯並びが原因で口ゴボになっている方は、歯と歯の間に食べかすが詰まりやすくなったり
、歯磨きでしっかり食べかすを取り切れなかったりします。
その結果、食べかすの中で細菌が増殖してむし歯や歯周病になるリスクが高まります。
顎関節症のリスク
口ゴボの方で、骨格的な問題がある方は長期間にわたり歯や顎に負担がかかります。
すると、「顎が痛い」「顎からジョリジョリ音が鳴る」「顎が大きく開けられない」とい
った顎関節症の症状が現れることがあります。
重度の顎関節症になると簡単には改善することが難しいため、早めに悪い歯並びを治すと
よいです。
口ゴボを歯科矯正で治す方法
口ゴボを歯列矯正で治すことはできる場合とそうでない場合があります。
当院では、歯に問題がある場合は歯列矯正、骨格的な問題がある場合は外科手術も取り入
れた歯列矯正を行えるように体制を整えております。
抜歯
口ゴボの場合は前歯を全体的に後方に動かす必要があるため、抜歯をして歯を動かすスペ
ースを確保する治療で進めることがあります。
抜歯する歯は主に、中心の前歯から数えて4・5番目の歯、親知らずです。
IPR
前歯を後方に動かすために、抜歯するまでは必要ないけれど数mmスペースが必要な場合
は、歯の側面を削ってスペースを作り出す「IPR」を行うことがあります。
ディスキングやストリッピングとも呼ばれる治療方法で、マウスピース型矯正で用いられ
ることが多い傾向があります。
外科手術
骨格に問題がある場合は、上下の顎の骨を削り噛み合わせを整えるために外科手術をご提
案させていただきます。
精密検査により外科手術の必要性は決定いたしますので、まずはお気軽にご相談ください
。
まとめ
口ゴボは歯列矯正で治せるのか疑問かと思いますが、口ゴボは歯列矯正で改善することは
可能です。
ただし、歯列矯正で改善できるのは歯の傾きや生えている位置などが原因の場合です。
骨格的な問題がある方は、歯列矯正に加えて外科手術を行うことでよい歯並びをめざすこ
とができます。
当院の歯列矯正は表側矯正、裏側矯正(舌側矯正)、マウスピース型矯正などさまざまな
装置や組み合わせで治療ができるのが特徴です。
骨格的な問題がある方へは、外科手術をご提案させていただきますので、まずはお気軽に
ご相談ください。
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