投稿日:2024.12.20
歯列矯正をするとほうれい線ができるっ て本当?原因と対処法とは
「歯列矯正って、ほうれい線ができやすくなるって聞いたけど本当?」
「矯正治療に興味はあるけれど、口元の老化が気になる…。」
そんな不安を抱えている方は少なくないのではないでしょうか?
確かに、歯列矯正によって、一時的にほうれい線が目立ってしまうケースがあるのは事実です
。しかし、だからといって、矯正治療が必ずしもほうれい線の原因となるわけではありません
。
今回は、歯列矯正とほうれい線の関係性について、その原因やメカニズム、そしてほうれい線
を予防・改善するための対処法まで、詳しく解説していきます。
目次
歯列矯正でほうれい線が目立つ? その理由とは?
歯列矯正は主に口腔内や歯並びに対する治療であり、直接的に皮膚の変化を引き起こすもので
はありません。ただし、以下のような場合には、歯列矯正がほうれい線に影響を与える可能性
があるのです。
1. 出っ歯の矯正
前歯が前に出ている場合、矯正後に余った皮膚によってほうれい線が目立つことがあり
ます。
2. 八重歯の矯正
八重歯があると表情筋の働きが妨げられ、矯正後にほうれい線が濃く見えることがあり
ます。
3. 抜歯を伴う矯正
抜歯により口元が内側に後退し、ほうれい線が目立つことがあります。
これらの影響は、適切な治療計画と分析によって回避できます。また、ほうれい線の形成は主
に加齢や皮膚の状態変化によるものであり、歯列矯正とは直接的な関係はないのです。
その他、ほうれい線が目立ってしまう原因として、主に以下の3つの点が考えられます。
・口元の筋肉の衰え
歯列矯正中は、矯正装置の影響で、口元や頬の筋肉を動かしにくくなることがあります。その
結果、筋肉が衰え、肌のハリが失われ、ほうれい線が深くなってしまうことがあります。特に
、長期間にわたる矯正治療や、年齢を重ねてからの矯正治療の場合、この傾向が見られやすい
と言えます。
・脂肪や皮膚のたるみ
歯列矯正によって歯が移動すると、歯を支えている歯槽骨や、その周囲の組織にも変化が生じ
ます。この変化に伴い、頬や口元の脂肪が移動したり、皮膚がたるんだりすることで、ほうれ
い線が強調されてしまうことがあります。
・矯正治療中の乾燥
矯正装置を装着していると、口呼吸にもなりやすく、口の中が乾燥しやすくなります。口の中
の乾燥は、肌の水分量を低下させ、肌の弾力を失わせる原因となります。その結果、ほうれい
線が目立ちやすくなる可能性があります。
歯列矯正によるほうれい線は一時的なもの?
上記のような理由で、歯列矯正中にほうれい線が目立つことがありますが、これはあくまでも
一時的な変化である場合がほとんどです。
矯正治療が終わり、歯並びが整うと、口周りの筋肉も自然と使われるようになり、徐々に元の
状態に戻っていきます。また、矯正治療によって噛み合わせが改善されると、顔の筋肉がバラ
ンスよく使われるようになるため、ほうれい線の改善に繋がることもあります。
ほうれい線を予防! 矯正治療中からできる対処法
矯正治療中のほうれい線を予防し、美しい口元を保つためには、以下のポイントを押さえてお
きましょう。
1. 口周りの筋肉を鍛える
矯正装置を装着していてもできる、簡単なストレッチやマッサージを行い、口周りの筋肉を鍛
えましょう。
・「あいうえお」運動
「あ」「い」「う」「え」「お」と、口を大きく動かして発音する運動を、毎日数回繰り返し
ましょう。
・舌回し運動
舌を口の中でぐるぐると回す運動も、口周りの筋肉を鍛える効果があります。
・頬のマッサージ
指の腹を使って、頬骨に沿って円を描くようにマッサージしましょう。
2. 保湿ケアを徹底する
乾燥は、ほうれい線の大きな原因の一つです。化粧水や乳液、クリームなどを使い、口元や頬
をしっかりと保湿しましょう。特に、矯正治療中は、口呼吸になりやすく、乾燥しやすいため
、こまめな保湿を心がけましょう。
3. バランスの取れた食事
肌のハリや弾力を保つためには、美容に良い栄養素を積極的に摂取することが大切です。バラ
ンスの取れた食事を心がけましょう。
4. 質の高い睡眠
睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、ほうれい線を悪化させる原因となります。質の高い
睡眠を十分に取るように心がけましょう。
5. 紫外線対策
紫外線は、肌の老化を促進させ、ほうれい線を深くなる原因となります。外出時は、日焼け止
めを塗ったり、帽子や日傘を使用するなど、紫外線対策をしっかり行いましょう。
タイプ別のほうれい線対策
ほうれい線の原因や状態は、人によって様々です。ここでは、タイプ別のほうれい線対策につ
いて解説します。あなたにあったアプローチを選びましょう。
1. 乾燥による小ジワが目立つタイプ
保湿ケアを徹底し、肌の水分量をキープすることが重要です。保湿効果の高い成分配合のスキ
ンケア用品を使用したり、美容液やシートマスクなどで集中的にケアするのも良いでしょう。
2. 肌のたるみによる影が目立つタイプ
肌のハリや弾力をアップさせるケアが効果的です。スキンケア用品を使用したり、美容医療を
取り入れるのも一つの方法です。
3. 表情筋の衰えによる溝が目立つタイプ
口周りの筋肉を鍛えるトレーニングやマッサージを行いましょう。また、姿勢を正して生活す
ることも、表情筋の衰え防止に繋がります。
矯正治療後のほうれい線
矯正治療が終わり、歯並びが整っても油断は禁物です。矯正治療後の後戻りによって、再びほ
うれい線が目立つ可能性もあります。また、矯正治療後の後戻り防止が大切です。
美しい歯並びと若々しい口元を維持するためにも、矯正治療後の適切なケアを心がけましょう
。
・保定装置の継続使用
矯正治療後は、歯が元の位置に戻ろうとするため、保定装置の使用が必要です。歯科医師の指
示に従い、決められた期間、きちんと装着しましょう。
・定期的な歯科検診
歯並びや噛み合わせの状態、口腔内の衛生状態などを定期的にチェックしてもらうことが大切
です。
・セルフケアの継続
矯正治療中に行っていた、口周りの筋肉トレーニングやマッサージ、保湿ケアなどを継続する
ことで、矯正治療後のほうれい線の予防に繋がります。
ほうれい線以外にもたらされる矯正治療のメリット
ほうれい線に目が行きがちですが、矯正治療は口元を美しく整えるだけでなく、様々なメリッ
トをもたらします。
1. 顔全体の印象が若々しくなる
歯並びが整うことで、口元だけでなく、顔全体の印象が若々しくなります。笑顔に自信が持て
るようになり、表情も明るくなるため、周囲に与える印象も大きく変わるでしょう。
2. 噛み合わせが改善し、健康的な口元へ
歯並びと噛み合わせは密接に関係しています。矯正治療によって噛み合わせが改善されると、
食べ物をしっかりと噛み砕けるようになり、消化を助けるだけでなく、顎関節への負担を軽減
し、顎関節症の予防にも繋がります。
3. 虫歯や歯周病予防
歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高
まります。歯列矯正によって歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、口腔内の衛生状態
が改善され、虫歯や歯周病を予防することができるのです。
4. 発音が明瞭になる
歯並びは、発音にも影響を与えます。歯列矯正によって歯並びが整うことで、舌の動きがスム
ーズになり、発音が明瞭になる効果も期待できます。
専門医との連携で、より美しく、より健康に
矯正治療中のほうれい線対策や、より積極的な美容治療については、矯正歯科医だけでなく、
美容皮膚科などの専門医と連携することも有効です。
専門医は、患者様一人ひとりの歯並びや骨格、肌の状態などを総合的に診断し、最適な治療法
やケア方法を提案してくれます。信頼できる医療機関を選び、専門医とよく相談しながら治療
を進めるようにしましょう。
まとめ
歯列矯正が直接的にほうれい線の原因になっていることはありません。歯列矯正は、口元を美
しく整え、自信を与えてくれるとともに、健康的な毎日を送るための第一歩となります。ほう
れい線は、適切なケアと予防、そして専門医による適切な治療によって改善できます。
歯列矯正とほうれい線、正しい知識を持つことで、理想の口元と笑顔を手に入れることが可能
です。歯並び、噛み合わせ、そしてほうれい線など、口元の悩みは一人で抱え込まず、まずは
信頼できる矯正歯科医に相談してみましょう。
当院の無料カウンセリングのご予約はこちら↓
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