投稿日:2025.10.14
矯正中に担当が変わっても大丈夫?治療期間への影響について歯科医が解説
皆さんこんにちは!
東京八重洲キュア矯正歯科です。
今回は【矯正中に担当が変わっても大丈夫?治療期間への影響について歯科医が解説】についてお話しさせていただきます。

「今回、前回と違う人に処置してもらったけど、大丈夫なのかな?」
「毎回担当の人が違うと、治療が遅れたりしないか心配 」
毎回治療のたびに担当者が変わると不安になる気持ち、わかります!
実際に当院でも矯正治療を受けている患者様から、このようなお声をいただくことは多いです。
矯正は長期間にわたる治療であるからこそ、担当者が違うと「本当に予定通り進んでいるか」と考えてしまうのは、みなさん同じではないでしょうか?
ですが結論からお伝えすると、処置内容が決まっている矯正治療では担当者が変わっても治療の進行や期間に影響することはありません!
むしろ、医院全体でチーム一丸となって患者様の治療をサポートする体制が強くなることから、より安心できる環境であると考えています。
今回は、担当者が変わっても治療に支障がない理由と医院の管理体制について詳しく解説していきますね!
担当者が変わることに不安を感じる患者様へ

歯科医院には、大きく分けると「担当制」と「チーム制」という2つの体制で管理するケースが多いです。
担当制では同じ歯科医師や歯科衛生士が継続して処置を行い、チーム制では複数のスタッフが連携して治療を進めていきます。
多くの患者様が担当が変わることに対して不安を感じる理由として、こんな想いがあるのではないでしょうか?
「前回の治療内容がちゃんと引き継がれているのかな?」
「治療計画がブレないのかな?」
「自分の口のなかの状況をちゃんと把握しているのか心配 」
矯正治療は数年にわたり進められていくため、「同じ人にずっと診てもらいたい」と考えることは当然のことです。
それに、口のなかというデリケートな部分に触れる処置ですから、信頼できる人に診て欲しいですよね。
そのお気持ちは、十分理解できます。
しかし現代の歯科医院では情報共有システムが整備されており、どのスタッフが処置を行っても同じクオリティで治療を受けていただける仕組み作りが構築されています。
そのため、安心して治療を受けることが可能なのです。
処置内容が同じなら、誰が行っても治療の進行には影響しません。
矯正治療の最大の特徴として、治療開始前に詳しい治療計画を立案することが挙げられます。
患者様一人ひとりの歯並びや骨格の状態を精密検査し、どのような順序で歯を移動させていくか、どのタイミングでどのような処置を行うかを明確に決めていきます。
例えばマウスピース型矯正の場合
治療開始時にすべてのマウスピースが作製され、交換時期も事前に決まっているのが特徴です。
ワイヤー矯正においても、どの部位にどの程度の力をかけるか、ワイヤーの太さや材質もどのタイミングで変更するか、こちらも治療計画に基づいて決めていきます。
つまり、矯正治療における処置は「決められた手順に従って行う作業」になるわけですね。
担当医による「個人的な判断に左右される部分」は、そこまで多くないということになります。
そのため、どのスタッフが処置を行っても同じ治療計画に基づいて同じ内容の処置が行われるため、治療の進行や結果に差が生じることはありません!
他にも、現代の歯科医院の特徴をお話します。
それは、デジタル技術を活用した情報共有が進んでいること!
口腔内写真やレントゲン画像、口腔内スキャンデータなどといったデータは、すべて電子カルテに集約されているため、どのスタッフも患者様の治療経過を把握することができるんです。
治療経過だけでなく、患者様からいただいたご質問や気になる点なども詳しくカルテに記録されているため、スムーズに治療を進行・継続することができます。
医院全体で患者様の治療を支える「チーム医療」体制とは
昨今の矯正歯科では、歯科医師や歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフが密に連携することで、患者様一人ひとりの治療をチーム全体でサポートする「チーム医療」が主流になります。
この体制の大きなメリットは、複数の専門スタッフが多角的に患者様の状態をチェックできること!
例えば、歯科衛生士が気づいた小さな変化や改善点を他のスタッフと共有することで、より質の高い治療につながるケースもあるんです。
また、チーム制では情報共有が前提になっていることから、記録や引継ぎ体制が非常に充実しています。
定期的にスタッフミーティングをすることで患者様の治療進捗が共有され、全スタッフが同じ認識を持って治療に臨むことが可能です。
さらに、万一特定のスタッフが不在になったときでも、他のスタッフが代わりに処置を行えるため、患者様の治療スケジュールに影響を与えません!
これは長期間の治療が必要な矯正においては、非常に重要なメリットだといえます。
担当が変わることは決して「管理が行き届いていない」わけでなく、むしろ「しっかりとした引継ぎ体制があるからこそ可能」なんですよ。

必要があれば「担当固定」も対応可能です。
とはいえ、患者様のなかには「どうしても同じ人に診てもらいたい」と感じる方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、遠慮なくスタッフにお声がけください!
多くの矯正歯科では、患者様のご希望に応じて担当を固定することが可能です。
特に治療開始直後で不安が強い時期や特別な配慮が必要な治療段階では、担当継続の対応も受け入れています。
ただ、ご理解いただきたい点がございます。
担当固定をご希望の場合、担当スタッフのスケジュールに合わせた予約調整が必要になることがあります。
予定が合わないケースが発生して治療の進行状況に影響があるときは、やむを得ず他のスタッフに引き継ぐ可能性があることをご了承ください。
私たちが大切にしているのは、患者様が安心して治療を受けられる環境を整えることです。
担当制でもチーム制でも、それぞれにメリットがあります。
患者様のご希望やライフスタイルに合わせて柔軟に対応していきますので、お気軽にご相談くださいね!
実際のご質問と当院の回答(実例)
ここでは、実際に当院に寄せられた質問をご紹介します。
Q:「処置する人が毎回変わるけど、これでは治療期間が延びてしまいませんか?」
A:処置内容が同じであることから、誰が処置したとしても治療期間に影響することはありません。
先ほどもお伝えしたように、歯列矯正は事前に綿密な治療計画を立てていき、計画通りに実行していく治療です。
どのスタッフが対応したとしても、同じ手順、同じ内容で進めていくので治療期間にズレは生じません。
また、患者様の治療進捗に関しては、記録やデータを電子カルテで管理していることから、すべてのスタッフが確認できるようになっています。
こうした情報共有の徹底から、ミスなく連携がとれる体制になっていますので安心して治療を受けていただくことが可能です。

担当が変わることで得られる もうひとつの安心 とは?
ここで、担当を固定しないことで得られるメリットについて紹介します。
それは「複数の専門家の目で診てもらえる安心感」です!
長期間に渡って同じ担当者が診察していると、どうしても見慣れてしまうことから小さな変化を見落としてしまう可能性があります。
しかし、複数の目で患者様の口腔内を確認していくことで、いままで気づかなかった改善点や注意すべきポイントを発見できることがあるんです。
また、異なるスタッフからアドバイスを受けることで、歯磨きの方法や装置のお手入れ方法など、患者様にとってより多くの専門知識を得ることもできるでしょう。
長期間の治療だからこそ、こうした「多様な視点」があることで、プラスに働くケースが多く、結果的により良い治療結果につながる可能性が高いといえます。
まとめ
矯正治療で担当者が変わることは、決して珍しいことではありません。
毎回異なるスタッフが対応したとしても、治療の質や進行に影響を与えるわけではないので安心してくださいね。
矯正歯科では、医院全体で患者様の情報共有が円滑にできるよう、管理体制が整っています。
そのため、どのスタッフが処置を行っても同じクオリティの治療を提供できるようになっているのです。
こうした医院全体でのチーム医療によって患者様一人ひとりを多角的にサポートし、治療計画通りに遂行できるよう進めていきます。
もちろん、ご希望があれば担当固定にも柔軟に対応していますので、お気軽にご相談ください。
たとえ担当者が変わっても、患者様ファーストであることに変わりはありません。
患者様の理想の口元を叶えるよう、私たちスタッフが全力でサポートいたしますので、少しでも不安や疑問点がございましたら、すぐにお申し出くださいね。






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