投稿日:2021.9.17
歯を抜かないと矯正治療できないのか?
目次
歯を抜かないと矯正治療できないのか?
こんにちは。東京八重洲キュア矯正歯科です。
矯正治療というと「歯を抜かないといけない」というイメージがあると思います。
そのため興味はあっても「歯並びはきれいにしたいと思っているけど、抜歯はしたくない
…」「できるだけ自分の歯は残したいな…」などと迷われている方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
今回は矯正をする際に抜歯が必要な理由や、他の方法などについてお話していきます。現
在歯列矯正をご検討中の方はもちろん、歯並びが気になっている方もぜひご覧ください。
矯正治療とは
矯正装置を用いて歯に力をかけ動かすことで、歯並びや噛み合わせを改善する治療です。
これらが整うと、次のようなたくさんのメリットが期待できます。
・見た目が整い口元に自信が持てるようになる
・虫歯や歯周病になりにくい環境にすることができる
・きれいな発音ができるようになる
・食べ物をしっかり噛める
・顎関節症を発症するリスクを軽減させられる
矯正治療の種類
矯正治療には様々な種類があり、それぞれ特徴や用いる装置は異なります。
一般的に行われている方法は、以下の3つです。
①ワイヤー矯正
歯の表側に「ブラケット」と呼ばれる装置をつけ、そこにワイヤーを通すことで歯並びを
整えふ方法です。
他の方法よりも長い歴史があるため、歯列矯正といえばワイヤー矯正を思い浮かべる方が
多いでしょう。
固定式で装置が目立ってしまうのがデメリットの1つですが、近年では透明や白いブラケ
ット装置、白いワイヤーなど見た目に配慮したものも使われるようになりました。
②裏側矯正(舌側矯正)
装置が目立たないように、歯の内側につけて行う方法です。治療中の見た目が気になる方
に適しています。
また歯を内側に動かす力がかかりやすいため、出っ歯や受け口などを改善する際にも優位
に移動させられるでしょう。
③マウスピース型矯正
透明で取り外し可能なマウスピース型の装置を用いる方法です。装置をつけていても目立
ちにくく、ご自分で取り外せるため食事や歯磨きにも支障がありません。
ただし、一般的には毎日22時間以上の装着が必要となります。歯科医師の指示通りに装着
できないと、予定通りに進まないばかりかやり直しになってしまうケースもあるため注意
が必要です。自己管理がしっかりできるかどうかが非常に重要なポイントになります。
歯並びを整えるために抜歯が必要な理由
歯列矯正を行うに当たって、歯を抜かなければならない理由とは一体何でしょうか。
その前に「そもそもなぜ歯の並び方がガタガタになってしまうのか」を考えると分かりや
すいと思います。
例えば電車で、3人掛けの椅子に4人で座っている状況を見たり経験したりしたことはあり
ませんか。
本来であれば全員が背中を背もたれにつけてゆったり座れるところですが、定員がオーバ
ーした状態ではそれはできませんよね。誰かが体を起こしたり、肩をすぼめたりすること
になります。
歯並びも一緒です。つまり歯が並ぶために必要なスペースを十分に得られなければ、きれ
きに整えることもできないということです。
抜歯するかどうかはどうやって決める?
矯正を始める前には必ず精密検査を行った上で治療計画を立て、患者様の納得を得てから
スタートします。
スペースがどのくらい足りないのかを分析し、それにより抜歯すべきかどうかを決めてい
くのです。
次に歯を抜かざるを得ない傾向の高いケースをご紹介しますので、参考にしてください。
①歯並びの乱れが大きい場合
歯がガタガタ並んでいることを『叢生(そうせい)』といいます。
軽度であれば非抜歯で進めることができますが、大きく乱れているような場合には歯を並
べるための隙間を確保するために抜く必要があります。
②出っ歯や受け口の場合
出っ歯や受け口を改善する場合には、上または下の前歯を内側に大きく引っ込めなければ
なりません。内側におさめるための隙間を得るために、抜歯となることも多くあります。
抜く歯はどこでもいいの?
一般的には、犬歯の後側の『第一小臼歯(だいいちしょうきゅうし)』と呼ばれている歯を
抜くことが多いです。しかしお口の状態によっては、違う場所になる可能性もあります。
見出し:抜歯をせずに歯並びを整えることもできる?
結論からお伝えすると、患者様のお口の状態によっては、非抜歯で矯正治療をすることも
可能です。
通常、歯並びの乱れが軽度であったり、歯を抜かなくても並べることが期待できる場合に
は、極力抜かない方法を選択にしていきます。
その場合には、以下のような3つの方法でスペースを確保します。
①歯にやすり掛けをする
歯のやすり掛けとは、歯の表面にあるエナメル質という硬い層を専用の器具を使って薄く
削ることです。「ディスキング」や「スライス」、「IPR」と呼ばれています。
歯を削るというと不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、削る量は1本につきエ
ナメル質のうちのほんの0.5㎜程度です。これはごく少量で、処置することによって痛みが
生じる心配はありません。
虫歯の治療で歯を削る時には麻酔をすることも珍しくありませんが、やすり掛けの際には
しみるほど削らないため、麻酔をせずに行います。どうぞご安心ください。
1ヶ所では0.5mmとわずかな量でも、数か所にこの処置を行うことで、ある程度大きな隙
間を得ることが可能になります。
②歯列を広げる
歯列とは、歯が並んでいる状態のことを指します。理想的な歯列はU字型で、横に広い形
をしています。
しかし何らかの原因で狭くなってしまうと、V字で狭い形になってしまうのです。
歯列が狭いと歯が並びきれないため、ガタガタになってしまうというわけです。
例えば頬杖をつく癖のある方は、常に外側から押している状態になるため、奥歯が内側に
倒れてきてしまい歯列不正に繋がります。
そこで矯正装置を用いて歯を動かすことにより、歯列を外側に広げてきれいに並べられる
ようにスペースを確保するのです。
とはいえ大きく広げると歯ぐきが下がってしまったり、そもそも骨がないと広げることが
できないなどの注意点もあります。
③歯を後ろに移動させる
奥歯の位置が原因で前歯が前に出ているケースなどでは、歯を後に動かす方法が有効です
。奥歯を後側に移動させることで、前歯が並ぶための隙間を作っていきます。
同時に噛み合わせのズレも整えることができますが、親知らずがある方は親知らずを抜く
ことになるでしょう。親知らずは生えてこない人もおり、なくても特に問題はないとされ
ています。
抜歯に抵抗を感じてしまう方も、他の歯よりは多少安心できるのではないでしょうか。
ただし、スペースができるまでには時間が必要で「改善されてきたな」と実感できるまで
には、ある程度の期間がかかります。
このように患者様のお口の状態によっては、非抜歯でも治療することができます。しかし
どの方法にもメリット・デメリットや適応範囲があるため、誰でも可能とはいえません。
詳しく知りたい方は、一度歯科医院でご相談してみてくださいね。
矯正治療をしたい方は当院までご相談を
今回は矯正治療をする際に抜歯が必要な理由や、抜かない方法についてお話しました。
実際にどのような方法が適しているかは、患者様のご希望や歯並びの状態によって一人ひ
とり異なるものです。
また治療方法により、期間や仕上がりにも差が生じる可能性もあります。
東京八重洲キュア矯正歯科では、歯列矯正をお考えの方や歯並びに関してお悩みのある方
に、気軽にご相談いただける機会を設けています。患者様のお悩みなどをじっくりお伺い
した後、一人ひとりに合った方法をご提案いたします。
「矯正治療をしたいけど、歯を抜くのは怖い」「健康な歯は抜きたくない」という方がい
らしたら、是非ご利用くださいね。
お問い合わせお待ちしております。
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