投稿日:2024.1.19
前歯の歯並びが上下当たっていると問題ありますか?
皆様、こんにちは!
最近ディズニーソングにハマっております!(笑)
クリニック内のBGMもディズニーメドレーを流す事も多くなりました✨
最近のお気に入りはモアナの曲です!
是非、皆様も聞いてみて下さい~!!(^^)!
さて今回は、前歯の歯並びが上下当たっていると問題があるかについて
ご紹介いたします!最後までご覧いただけると幸いです。
歯並びがガタガタになっていなくても、上下のかみ合わせに問題があると、
さまざまなデメリットがあります。
歯並びは、見た目が整っていることも大切ですが、
かみ合わせのバランスがよいことも重要です。
そこで今回は、前歯の歯並びが上下当たっていると起きる問題についてご紹介します。
目次
前歯の歯並びが当たっている「切端咬合(せったんこうごう)」とは?
本来の正しい前歯のかみ合わせは、上の前歯が下の前歯を覆っていますが、切端咬合の場
合には、下顎が前に出てしまい、前歯が上下で当たってかみ合っている状態です。
かみ合わせの一部だけが切端咬合になっている場合や全体的に切端咬合になっている場合
など、患者さまによって症状はさまざまです。
前歯だけで改善する軽度なものだけでなく、全体的なかみ合わせのバランスを整える必要
のある全体矯正が適用になる場合もあります。
治療開始時期は、顎の発達を利用できる小児矯正の時期が歯を動かしやすく、顎のバラン
スも促すことができるためおすすめです。
切端咬合の原因とは
顎の成長のアンバランス
下顎が過成長の場合や、上顎の成長が不十分など、顎のバランスがアンバランスになって
しまうと切端咬合の可能性があります。
骨格的な遺伝も考えられますが、成長期に正しく顎が発達しない場合も切端咬合になるこ
とがあります。
永久歯が生え揃う前の段階のお子さんの場合には、まだ顎が成長途中のため、顎の発達を
促して、上下のバランスを整えることが期待できます。
小さい頃のくせ
歯並びは、生まれつき遺伝の場合もありますが、日常的な生活習慣が大きく関係している
場合もあります。
舌の位置が下がっている
通常、舌の正しい位置は、上顎のポコッとしている部分についていることが正しいのです
が、お口がぽかんと開いて、口呼吸をしていると、舌の位置が下がってしまうことがあり
ます。
そうすると、無意識の前歯を押してしまい、歯並びが悪くなる原因につながってしまいま
す。
口呼吸
鼻で呼吸をする鼻呼吸が正しいのですが、歯並びの不正で口が閉じにくい、慢性鼻炎、口
周りの筋力が低下しているなどの原因で口呼吸になることがあります。
口呼吸はデメリットが多く、歯並びは唇や頬の圧でバランスを保っていますが、口呼吸を
していると、歯並びの不正につながりやすくなります。
また、鼻呼吸の場合には、鼻毛があるので、フィルターの役割をして、細菌やウイルスを
軽減しています。
しかし、口呼吸の場合には、そのまま細菌やウイルスが入り込んでしまうため、感染症に
なりやすいデメリットがあります。
永久歯に生え変わるお子さんの場合には、寝る時と起きている時の数時間装着するマウス
ピース型の矯正装置で口呼吸を改善しやすくなります。
歯の生える位置の問題
骨格に問題がなくても、歯の生える位置が正しい位置ではないと、切端咬合になる可能性
があります。
そのため、ガタガタしている歯並びの場合、部分的に切端咬合になっていることもありま
す。
その場合、前歯の全てが切端咬合の症例に比べて、比較的短期間でかみ合わせを改善しや
すいです。
切端咬合のデメリット
前歯が欠ける可能性がある
前歯の先端でかみ合っているため、前歯に負担がかかってしまい、欠けたり割れたりする
可能性があります。
強く当たり、割れた部分が多くなると、修復が難しく、被せ物が必要になる場合もありま
す。
食べ物を噛みきりにくい
幼いころから切端咬合の方は、その状態が当たり前なので、あまり気にならないかもしれ
ませんが、前歯に力をかけにくいため、食べ物をかみ切りにくくなります。
奥歯のかみ合わせが悪いため、顎関節症のリスクがある
前歯のかみ合わせが悪いので、奥歯のかみ合わせのバランスも崩れていることが少なくあ
りません。
かみ合わせのバランスが悪くなっていると、顎の負担がかかり、顎から音が鳴る、大きく
口を開けると痛いなどの症状がある顎関節症のリスクが高まります。
切端咬合は自然に治る?
切端咬合は、自然に整った歯並びになることは難しいといえます。
歯並びは1本1本に役割があり、そのバランスを保っています。
そのため、全体的なバランスやスペースを確保しながら、適切な力をかけて矯正治療をす
る必要があります。
ただし、切端咬合になっている原因が悪習癖の場合、そのくせを改善することで、これ以
上悪化させることを防ぐことができます。
・舌を前に出すくせ
・舌の位置が低くなるくせ
・口呼吸
・頬杖
・猫背
これらは、歯並びが悪くなる悪習癖です。
できるだけ早く改善しましょう。
口呼吸は、鼻の疾患が関係している場合もあるため、
その時は耳鼻科に通院してその原因を改善しましょう。
また、パソコン作業が多い方などは、猫背になりやすく、長時間その姿勢を続けていると
下顎の位置が前に出やすく、切端咬合の原因になりやすいです。
前歯が当たらない場合も注意が必要?
前歯が強く当たる切端咬合も問題がありますが、前歯が全くかみ合わない「開咬(かいこう
)」もさまざまな問題があります。
開咬は、奥歯でかみ合わせた時に前歯が全く当たらない状態をいいます。
歯並びが整っている場合もありますが、前歯が当たっていないと開咬です。
症状はさまざまで、自分で気づく方より、検診などで指摘されることが多い歯並びです。
開咬の原因
切端咬合と原因は似ていますが、親からの遺伝の場合と後天的なくせが原因の場合があり
ます。
遺伝の場合には、前歯が出ている出っ歯なども開咬になりやすいといわれています。
骨格や歯の大きさは遺伝的な要素も関係あるため、親御さんが開咬の方の場合、お子さん
も開咬の可能性が出てきます。
生活習慣が原因の場合は、切端咬合と原因が似ていますが、舌を前に出すくせや口呼吸、
指しゃぶりなどが考えられます。
これらは、早めに改善したほうがよい悪習癖なので、止めるように心がけましょう。
切端咬合や開咬の治療方法
・ワイヤー矯正
歴史があり、多くの症例があるワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置をつけ
て、ワイヤーを通して、適切な力をかけて歯を少しずつ動かす矯正方法です。
以前は、金属のブラケットやワイヤーが主流でしたが、矯正中の見た目も考慮して透明や
白のブラケットやワイヤーを選択できるようになりました。
また、歯の表側に装置を着ける「表側矯正」だけでなく、歯の裏側に装置を着ける「裏側
矯正」もあります。
裏側矯正の場合には、歯の裏側にブラケットやワイヤーがつくため、周囲の人がほとんど
気づきにくいメリットがあります。
また、歯の裏側は唾液腺も近く、汚れを流す働きが活発なため、むし歯になりにくい傾向
になります。
・マウスピース矯正
患者さまのお口にぴったり合ったマウスピースを製作し、段階的に形の違うマウスピース
に交換することで、少しずつ歯を動かす矯正方法です。
透明のマウスピースを使用するため、マウスピースを装着している時も目立ちにくい特徴
があります。
また、取り外しができるため、今まで通り歯磨きや食事をすることができ、食事や歯磨き
のストレスがありません。
その他には、ワイヤー矯正は1ヶ月に1回程度調整が必要ですが、マウスピース矯正の場合
には、1週間~10日程度でマウスピースを交換するため、1回にかかる力の負担が少なく、
痛みが出にくい方法といわれています。
そして、1度のスキャンですべてのマウスピースを製作するため、スムーズに治療が進ん
でいると、通院回数を減らすことができます。
【まとめ】
切端咬合は、前歯に負担のかかる歯並びのため、早めに改善した方がよい歯並びです。
デメリットも多く、かみ合わせの不具合から、顎関節症のリスクが高まったり、前歯でか
み切りにくかったりするなど、機能面でもお口に悪影響があります。
切端咬合や開咬などの歯並びの不正は自然には戻らないため、矯正が必要です。
当院では、患者さまのお口の状態やご希望に応じて、矯正方法をご提案いたしますので、
まずはカウンセリングでご相談ください。
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